
静岡文化芸術大学デザイン学科匠領域学生の作品展「おもひ、めづる展」が開催されます。
「思ふ」-深く心に感じ、愛する
「愛づ(めづ)」-心惹かれ、夢中になる
長い年月をかけて人々に大切に手入れされてきた松ヶ岡
歴史あるこの地に心を寄せ、学生たちが手仕事への思いを重ねました。
現在、学生たちが松ヶ岡の歴史を学習し、雰囲気や歴史的背景にあった作品、展示場所を準備中です。
と き 10月11日(土)、10月12日(日) 午前10時から午後3時
10月12日(日)午後1時より公開講評会
と こ ろ 掛川市指定文化財 松ヶ岡(旧山﨑家住宅)
静岡県掛川市南西郷838
内 容 金工・染・織など、静岡文化芸術大学デザイン学科匠領域3年生の作品展
入 場 料 無料
そ の 他 10月11日、12日は掛川祭開催日のため、お車でのご来場はご遠慮いただきたく、ご理解ご協力をお願いいたします。
本展示会は、静岡文化芸術大学と、市民ボランティア松ヶ岡を愛する会、掛川市との文化財建造物活用に関する共同研究の一環として開催するものです。
TOPIC | 松ヶ岡(旧山﨑家住宅)掛川市 昨年度の作品展の様子はこちら(2024年11月6日記事)
静岡文化芸術大学生が企画する「掛川の昔話の会」を開催します。
掛川西高校の演劇部員と静岡文化芸術大学生が語る昔話や、子どもの遊びなどをぜひお楽しみください。
と き 9月13日(土)13時から15時
と こ ろ 松ヶ岡
内 容 ・松ヶ岡めぐり。要予約
・「おへそ山」や「夜泣き石」など、掛川に伝わる昔話の語り。要予約
・影踏み(晴天)、はないちもんめ(曇り・雨天)といった昔の遊び。要予約
・冷茶の振る舞い。
申し込み 松ヶ岡めぐり、掛川の昔話、子供の遊びは一連の企画です。
以下から事前申し込みをお願いします。
https://logoform.jp/form/r3tv/1167131
そ の 他 15時以降の特別公開やお月見の飾り設置もあります。詳しくはチラシをご覧ください。
令和7年7月から、離れへの素屋根設置が進められ、内部では建具や畳の取り外しが行われています。
素屋根が設置された後は、屋根の取り解きと解体部分の調査が始まります。
離れは今後、令和11年までの5ヶ年をかけ、調査と修復が行われる予定です。
日ごとに進む工事に今後ともご注目ください。
松ヶ岡庭園の堀(池)は、長年の土や落ち葉の堆積により、本来の形がわかりにくくなっている状況でした。
そこで、堀の一部について、7月に発掘調査を行い、多くの泥を搬出しました。
その結果、土に埋もれていた石垣や、庭から転落したとみられる大型の石、土どめに使われた丸太などが出土し、堀のかつての形が浮かび上がってきました。
本来の底は、現在の堀底より70cm近く深く、迫力ある石垣も両側に見えています。
松ヶ岡をご見学の際は、庭園の堀にもぜひご注目ください。
松ヶ岡(旧山﨑家住宅)では、毎月第4土曜日の午前10時から午後3時まで一般公開を行ってきました。
令和7年5月以降は公開日を増やし、第2土曜日も公開しています。
8月の一般公開日は8月9日(土)と23日(土)です。
本年度より離れ・二階屋の修復工事が始まりましたので、見学範囲は主屋と長屋門西側、庭園の一部となります。ご了承ください。
清掃活動はどなたでも参加できますので、興味を持たれた方はぜひご参加ください。
※修復工事の実施に伴い、駐車場が狭くなっています。ご注意ください。
修復が完了した主屋の外観
松ヶ岡が明治天皇聖蹟に指定された昭和8年(1933)の姿に復元しています。
現在、長屋門西側の修復が完了し、米蔵の修復(写真右側)を進めています。
以善会(いぜんかい)は、松ヶ岡に関する歴史や建築を勉強し、史料整理などを行っているボランティアグループです。
活動成果の第18弾は、掛川城下の下俣町で村庄屋を務めた大庭松風(代助)に関するレポートです。
山﨑家ともつながりのあった大庭松風の、文化人としての面を考察しています。
どうぞご覧ください。
過去の以善会レポート
掛川大祭三大余興の一つ「獅子舞かんからまち」は、昭和30年(1955年)に指定された静岡県無形民俗文化財であり、掛川城御殿の中で殿様の前でもワラジ履きで舞うことが許された格式高い舞であるといわれています。
10月12日に、市民ボランティアが中心となり、獅子舞かんからまちを松ヶ岡で披露する機会を創出しました。
当日は天気にも恵まれ、200人近い方が、6年ぶりの掛川大祭と松ヶ岡でのかんからまち披露を楽しみました。
10月5日、6日に静岡文化芸術大学学生の作品展「あいあわい展」が開催されました。
「あわい」とは2つのものが重なるところを意味しています。
松ヶ岡(旧山﨑家住宅)は、様々な時を刻んだ建築があいまじわり、人々のあいに育まれてきた場所です。
伝統と未来が繋がるあわいのただなかに、金工、染、織、木漆芸、伝統建築、陶芸の作品を展示することで、松ヶ岡を訪れる人々との新たなあわいと出会いを創り出しました。
本展覧会では、静岡文化芸術大学デザイン学科匠領域3年生14名が、事前に松ヶ岡の歴史などを学習し、その学びから新たな作品構想・制作、展示を行いました。
展覧会には2日間で167人が来場し、歴史的建造物の中の作品や学生の解説を楽しんでいました。
9月28日、29日に一般社団法人日本庭園協会主催の伝統庭園技塾が松ヶ岡で開催されました。
昨年度に引き続き2回目の開催であり、本年は全国から約30人の造園関係者が集まり、石灯篭の据え直し、園路修復、古庭園修復に伴う調査等を行いました。
参加者からは、「石灯篭の据え直しは、仕事ではなかなか体験することがなく貴重であった。」「普段の仕事は1人で行っているが、この研修ではいろいろな人と意見交換をしながら作業を進めるため勉強になった。」といった声がありました。
作業には市民ボランティア松ヶ岡を愛する会も参加し、市民参加で庭園の整備が進みました。
このほど松ヶ岡を会場に、静岡県文化財建造物監理士実践力向上講習会が行われました。
この講習会は、文化財建造物修理において設計監理業務を担える静岡県内の人材を育成するためのもので、松ヶ岡は現場演習の会場となりました。
8月の猛暑の中での開催でしたが、11名の参加者は2日間かけ熱心に、建物見学、実測、工事現場の見学等を行い、知識と技術の向上に努めました。