人と会い、話す

2019年4月10日

週末はさくら咲く学校のお花見から、ならここの里のコテージでの豪華ゲストとの宴。

翌日は炭焼キャンプ場で、北海道と東京からのゲストと今シーズン初めてのフライ。

新緑と桜の中で竿を振り、仲間と渓流を登って行く風景はこの上ない春の訪れを感じるシアワセな時間。

月曜の夜は露天風呂の撮影で湯船の水位が下がって思わぬセクシー事件に悩まされる。

火曜は、静岡市への日帰り出張から帰り、ひさので御礼と新たな企みの一席にストーカー的な嬉しいゲストと一緒に美味しいお料理を頂く。

人と会い、話す。
新しい考え方を知る。

僕はあまりテレビや新聞を見ないけれど、大切な事はいつも誰かが僕に向かって語りかけてくれる。
僕はその人の口から、瞳から大切な気づきを含んだ情報を知る。
それはとても素敵でありがたい事だと思うのです。


心配いらぬ!

【炭焼の杜明ヶ島キャンプ場】新サイトオープン

2019年3月29日

4月1日、炭焼の杜明ヶ島キャンプ場が本年度のオープンを迎えます。
実は僕は楽しみなのです。今年、新しいサイトを一つだけ追加増設しました。心ゆくまで焚き火を楽しめて、他のサイトと離れ、川を挟んで独立したプライベートサイトです。

僕はこのサイト…。
(恥ずかしいから小さな声で言いますが…)
心の中では、「自分でザックを背負ってでなければ行けない登山系のキャンプ場を除いて、車で行く事が出来るオートキャンプ場で、借りる事が出来るキャンプサイトとしては、もしかしたら…日本一なのではないだろうか…」と密かに思っています。
それくらい素敵…。

川を挟んで、他のサイトと独立しているから本当にプライベートを保てます。
周りのテントの方に話しを聞かれちゃうかも…なんて心配もいりません。思う存分、焚き火を囲んで、人生を…愛を…夢を…夜通し語れます。

人にはそんな夜が必要なんだと僕は思っています。
暗い森の奥、木々に囲まれた空はポカリと開けて
星が本当に素敵です。
説明のホームページに、こんなコピーを書きました。

焚火の灯りと想いは届く
さえぎる夜を乗り越えて
きっと届く
例え500マイル離れても
(抜粋)

一つのサイトとしたら特大の広さ…、テントを何個も張れます。グループで、家族で、カップルで、もちろんソロでもこの空間を貸し切ってたっぷりアウトドアの醍醐味を味わってもらえます。
さらに特大の特製ウッドデッキがまるでステージのようにあり、10人以上がくつろげます。
小さな焚き火台で、隣のテントに気を使いながら、少しだけ火を燃やす…なんて必要はありません。地面に据え置かれたアメリカ製のファイヤプレイスを輸入しました。深夜でも早朝でも心ゆくまで焚き火を楽しめます。

こんな説明文も書きました。
・他のキャンパーと離れた完全独立なサイトな為、他人のテントを火の粉で焦がしたりする心配はありません。(焦がすとすれば自分のテントと道具と身体と心=全て自己責任、大人のキャンパーの為のサイトです)(抜粋)

何より、ウッドデッキから眺める「焚き火の周りにいる仲間の姿」が本当に美しい…、まるで映画の1シーンのようです。だってそうなるように作ったのです。
明日からオープン。すでにゴールデンウィークの予約はこの新サイトから埋まりました。

新しいサイトの名前は
「炭焼の杜明ヶ島キャンプ場 焚き火専用プライペートサイト THE FIRE PLACE(ジ ・ファイアプレイス)」《リスペクト ジ・アルフィー》」
と名付けました。

自分が最高だ!と心から思えるキャンプ場を作りリリースする。
そこにキャンプ好きなみんなが来てキャンプしてくれる…。ドキドキして不安もたくさんですが、アウトドアプロデューサー、デザインしたものの冥利に尽きる瞬間です。

どうか、多くの方に愛されるキャンプサイトになりますように…。不安と祈りと期待を込めて、明日のオープンを迎えます。
キャンプ好きな皆様、ぜひ僕の渾身の自信作、このサイトを見に来て下さいませ。
ホントにそりゃもう…、素敵なんですから。

↓焚き火専用プライベートサイトTHE FIRE PLACE(ジ ・ファイアプレイス)」
http://www.bt-r.jp/smc/thefireplace/index.html

ふくろい夜宵(よるよい)プロジェクトで森を作った話

2019年1月17日
【ふくろい夜宵(よるよい)プロジェクトで森を作った話】

袋井駅前に「光る森」を作りました。その名も「ふくろい夜宵の森」。

僕は今まで、ホームページやポスターやパンフ、イベントやアウトドアの学校やキャンプ場など様々なものを作って来ましたが、光る森を作ったのは初めてです。

僕のプラン、夢のような話を袋井駅前の天理教の諸井会長にお話したところ、温かい理解と協力を頂き、土地をお借しして頂きました。
わが友であり釣り仲間のナインスケッチの田中氏に依頼し素敵な雑木の森をプロデュース&制作して頂きました。
そこに合計4万球を越えるイルミネーションを袋井市の仲間である太田豊久社長の率いる大豊電気さんにグリグリと社員総出で取り付け作業をして頂きました。
昨日は点灯試験で写真を撮りました。

明日、1月18日、16:30にいよいよ点灯式です。
こんな感じの光る森と、袋井駅前が4万球を越えるイルミネーションで輝きます。

そして、この秋、僕が一軒一軒取材して出来上がった「FUKUROI ソウルフードキッチンVOL3」の20店舗を巡るスタンプラリーもスタートします。

どのお店も、僕が個人的に飲み歩いた、いずれ劣らぬ名店ばかり(でもまだまだ袋井には良い店いっぱいあって困ります)。
僕が産まれたまちをこうして大人になって綺麗に、賑やかに飾ることができて僕は少し嬉しいのです。よかったら、みなさま、袋井のまちに飲み歩きに来てみませんか?行くなら僕、お付き合いしますよ^^。

スタンプラリーの20店はこちらをご覧下さい。
http://www.bt-r.jp/fukuroi/soul-food/index.html

※シェアOKです。良かったら友達を誘って、光る森を見に来てください。森の中まで入って写真を撮ると素敵ですよ~。そういう風に作ってもらったのです。

#ふくろい夜宵プロジェクト

【炭焼の杜 明ヶ島キャンプ場】2年目の利用者数

2018年12月21日
【嬉しい報告】

僕のプロデュースさせて頂いている、静岡県掛川市「炭焼の杜 明ヶ島キャンプ場」の今期の利用者数の報告を受けました。
昨年度利用者1620名から105%にアップして1696名!オープン景気、お試しのぞき見の利用の多かった昨年度より二年目が増えるという素敵な結果です。

嬉しかったのは、利用「組数」が、昨年度551組からなんと600組。と大幅にUPしていること。
大人数のワイガヤキャンプでなく、ソロも含めて少ない人数でのスマートなキャンプという当初目指している方向に動いて来た実感を感じています(運営的にも少人数の方が利益や混雑などを考えても望ましいと考えています)。

今年オープンした「キャッチ&リリース専用管理釣り場」 は、まだまだ認知度が少なく苦戦していますが、魚も保護の成果が確実に出て、大きな尺を超えるアマゴが着実に育っています。コツコツコツコツ。
来年度に向けての取組みも着実に進んでいます。

2019年より炭焼の杜明ヶ島キャンプ場が新しく取り組むことのご紹介。

1. 焚き火をこころゆくまで楽しむ為のサイト「焚き火専用プライペートサイト THE FIRE PLACE(ジ ・ファイアプレイス)」《リスペクト ジ・アルフィー》をオープン。

焚き火と共に夜を過ごし、焚き火で夜明けのコーヒーを楽しむ。アメリカから直輸入世界遺産イエローストーン国立公園スタイルのファイアサークルを設置。隣のテントに気を使う事なく、早朝から深夜まで好きなだけ焚き火が可能。プロデューサーから全国2万人の「焚き火ファン」へ送る。燃やし放題!日本初24時間焚き火が可能な焚き火専用サイト。

焚火の灯りと想いは届く
さえぎる夜を乗り越えて
きっと届く
例え500マイル離れても

2. 「デジタルデトックス」できるキャンプ場。
3. 「報徳(ほうとく)」をリスペクトします。
4. 「妖怪」がキャンプ場に出現します。
5. 「アマゴ保護募金」のスタート

などなど5つのことをぐいぐいと進めていくつもりです。

言葉で書くと、ナンダコレ!?松山アタマおかしくなったの?というトンデモなこともありますが、なんのなんの。僕の中では既にプランは完成していますくるくる。
3の妖怪なんて早くみんなに見せたくてウズウズしています。

公式ホームページで近日中に公開できるはずですので、ぜひ見てくださいね。(写真は来春オープンする「焚き火専用プライペートサイト THE FIRE PLACE(ジ ・ファイアプレイス)」《リスペクトジ・アルフィー》です。広くてカッコいいサイトですよー)

炭焼の杜キャンプ場公式ホームページ
http://www.bt-r.jp/smc/

2018.07.09-12 マツヤマ・デザイン 東北 研修【キタザワのレポート】


研修とは…人生における気づきや学び、
仕事に応用できる気づきや学びを得る事

こんにちは マツヤマ・デザインのキタザワ(左のオレンジ)です。
今年はマツヤマ・デザインの夏の研修に参加させていただきました。

初めての福島と山形。ひと夏の冒険。
日本国内、行ったことのない場所のほうが圧倒的に多い私にはとても新鮮なものでした。

力強い夏の青空と新緑、広がる平野と奥に見える山の連なり。知らない土地に行くこと。足を運ぶことで、何かを得ようという心が、より大きく広がる気がしました。

「遠くに行くと、日本が小さくなっていくよね」ゼキさんの言葉です。

そうだと思いました。私の出身は静岡県ですが、関東で暮らしていた時の気持ちに近いような感覚。

「どうせ静岡県の田舎に住んでいるからできない。」という考えが「行きたいところには行こうと思えばいけるんだ」に変わる感じ。

往復で1411.9km走りました。自分達の運転する車で遠くまで行くという経験はより自分を身軽にしてくれたような気がします。

浜松に来て、数年ぶりに「運転する生活」をしている私ですが、今回の研修では「高速道路をデリカで運転」という足が震えるミッションもありました。周りに合わせるという柔軟な対応や考え方に繋がる「勉強」になりました。

夏の遊べる回数は、どんどん少なくなっていく、体も動かなくなっていく。

やりたいことに積極的になれていないことは日々感じる中、
研修に行くということで「実行すること」へのヒントが見えた気がします。

可愛い名前からは想像がつかない、黄金のトラのような ブラックバス界の猛者、スモールマウスバスを狙いに来た桧原湖では太陽の光が天の川のごとく煌いておりました。

初めてのルアー釣り、エサ釣りの経験。釣りの間、ルアー釣りが趣味だと言っていた同級生のことが頭に浮かびました。

学生時代の私は、釣りというものが、こんなにも心臓が波打つもので、
泉の奥底から湧き出る水のようにエネルギーがあふれるようなものだとは知らなかったのです。

「命がけ」を意識すると自分の野性的な部分が見えてくるような気がします。

『「絶対釣るという気持ち」を持つことが大事だ。素敵なことだし人生も変わる。』と研修前にマツヤマさんが言っていました。

一瞬の何かに全力を注ぐことで萎びていた退屈な日々も太陽を浴びる花のように、人知れず咲き誇るのかもしれません。

釣りは「魚に合わせる」ものです。この魚はこのエサが好きかな、と考えたり、噛みついたタイミングに合わせてひっぱるということ。

仕事でも同じで、相手がどう思うか常に考えないといけませんし、タイミングも相手に合わせないと、自分一人ではできません。また、誰も正解を教えてくれる訳ではありません。見つけ出さないといけない。

思い通りにならない分、うまくいった時の素敵さが、洞窟の奥に眠る宝を発見できた時のように大きいのかもしれません。

自分一人だったらやらなかったこと。
「個人商店に入る事」

地元の方との会話でよりその街の空気を知ることができる気がします。

安くておいしい、地元民向けのいいお店の見つけ方についても教えていただきました。ただ見るのではなく観察すること、「観る」こと、考える事で、内面が見えるということ。

本質を捉えた仕事をすることに繋がる考え方だと思います。

3泊4日、テントで過ごすのかと思いきや、途中でペンションのようなホテルに変更!というサプライズ

余裕だと思っていた3泊4日ですが、なかなか釣れない1日1日に疲労していき、どんどん周りを見る余裕がなくなってしまいました。いつ何時も周りを見ていたマツヤマさん。さすがです。

今後の課題として、観察すること、観ていくこと、吸収すること。器を広げていくこと。があがりました。

観ることと言われた際、写真のことがぱっと頭に浮かびました。同じ場所で撮った人と自分の写真が全然違うのは、観ている場所の違いだと思います。

より良いものを誰かに伝えられるように、観ることができるようになりたいと感じました。

———————–

できごとを写真で紹介します。


おいしいももを買ってもらいました。試食もできました。


もも販売所の隣でいきいきと水浴びしているトマト


景観を考慮した建物が並びます。


桧原湖すぐのキャンプ場。足湯もあります。


標高を考えると涼しいのでは?という気持ちで向かった桧原湖でしたが、夏の暑さがじわっと感じられました


光の中に虫が舞う…釣り師にはうれしい光景です


トンボだらけでした。気が付くと頭や釣竿の先にトンボが止まっています。ペットのようにかわいいです。


地元のいいお店探し。路地裏まで歩いてお店を探します。


釣りの朝は早いです。


山形 置賜白川でフライチャレンジ
「テクニッキ―な川だね」と松山さん


山形で広河原を発見!

研修に参加させていただきありがとうございました。

以上キタザワのレポートでした。

金杉の明ヶ島キャンプ研修レポート

2018年5月25日-26日、マツヤマデザイン(以下MD)は明ヶ島キャンプ場へ研修という名のキャンプへ行ってきました。
今回のメンバーはMDスタッフの松山さん、マサさん、高野さん、大庭さん、北澤さんと私、そしていつも同行してくださるカメラマンのゼキさん、私が入社する前にMDメンバーだったという佐藤瞳さんと、インターンの土井さんの9名です。

私は明ヶ島キャンプ場でのキャンプは二度目。今回も色々な発見や出来事があったので、レポートしていこうと思います。

まずはざっくりと研修のスケジュールを以下に。
【1日目】
9:00 会社集合組、出発
9:45 食材等買い出し、キャンプ場へ出発
11:00 キャンプ場着、タープ立てたり、テント立てたり…
13:00 お昼ごはん(お手軽な冷凍チャーハンとレトルト麻婆豆腐です!)
15:00 フライのキャスティング練習
16:00 夜ごはん(すき焼きです!)
18:00 松山さんの妖怪講義
20:00 妖怪講義の実習(!?)
21:00 講義終了、宴会、就寝。
【二日目】
7:00 起床
7:30 朝ごはん(冷え冷えソーメンです!)
9:00テント片付け
10:00アマゴの放流
13:00現地解散

とこんな感じのスケジュールでした。今回の研修のメインイベントはなんといっても松山さんの妖怪講義。いったいどんな内容なのか行く前からドキドキしていましたが、講義後の私は何を考えたのか、それは後ほど説明させてもらうとして、まずはこちらから↓

■二度目のキャンプ

前回、明ケ島-ならここトレイルでのキャンプを経験して、「こうすればいいのか、次回はこうしよう」と思った改善点があったので、今回はそれらをいくつか実践してみました。
たとえば、登山靴は脱いだり履いたりがめんどくさいから、サンダルも持って行こう、とか、寝る時に枕がなくて寝づらかったから、上着やタオルを枕替わりにしよう、とか、あと憧れのマイバーナーを持って来たりとかをしてみました。とても小さいことですが、前回よりも少し成長した自分、以前よりも快適にキャンプができいてる自分に少し満足している私です。

それと、もう一つ改善を試みたのは「挨拶」です。日頃から松山さんには挨拶の大事さを教えられています。特にアウトドア中、野外にいる時などは、大きな声で挨拶をしないといけない、相手に聞こえないのは挨拶ではない、と教わっていましたので、今回はいつもよりちょっと声をはりあげ気味に挨拶をしてみたつもりです。その意識を持って他の方々を観察してみると、なるほど松山さんもマサさんもゼキさんも、とってもハツラツとした大きな声で挨拶しているなぁ、ちゃんと意識してそうしているんだろうなぁ、と改めて関心してしまいました。元気に挨拶されて嫌な気持ちになる人はほぼいないでしょう。私の挨拶も相手に気持ちよく届けばいいなぁ、と思った瞬間でした。次回はもっと率先して大きな声であいさつしたいな、と思います。

キャンプではメンバーの他にも色々な方にもお会います。今回は山田の皆さんとお魚を持ってきてくれるトツカさんにお世話になりました。

話は少しそれますが、 「リベンジする機会を与えてくれる」のがMDの良いところだと思っています。 大人の社会では「アイツはああいう人だからしょうがない」と言って他人の欠点には目をつぶることが大半ですが、MDでは 自分に足りない部分はしっかり教えてくれて、どうやって正していくべきかの改善方法も教えてくれる。こんな会社はなかなか無いと思うのです。足りない部分しっかり教えてくれる、気づきを得て、修正をしようと試みて、少し成長する。この流れを作ってくれるのがMDの良いところだと思っています。成長には痛みも伴いますが、それだけ親身になってくれる方々がいるMDは素敵です。

さて、前回からの改善を行なってみた私ですが、今回新たな気づきというのもありました。

たとえば、キャンプ道具にはたくさん種類があるけれど、共通点もいくつかあるということ。テントやタープ等の布物をたたむときは、まずは四角くなるように折る、そして収納される袋の大きさをイメージしたうえで折りたたむ、だとか、支柱につかうパイプは、中のゴムに負荷がかからないように真ん中から折る、だとか。灯油を使ったランタンなどに火をつける時はポンピングして圧をかけることが必要だ、などなどです。

ランタンの使い方をレクチャーしてくれる松山さん

それから、私はコーヒーミルを忘れてきて、「これじゃあ楽しみにしてたコーヒーが淹れられない!」と絶望していたのですが、ゼキさんが「ミルが無くても手でつぶして、空き瓶でゴリゴリやれば挽けるよ」と教えてくださり、実践してみたら良い感じに豆が砕けて、美味しいコーヒーを飲むことができた、というエピソードも。

私なんかだと、一つ道具を忘れたら「ああもうダメだ!予定通りにいかない!」とすぐに絶望してしまいますが、アウトドアに慣れ親しんでいる人たちは、「どうやったら上手くいくのか、何か方法はないか」という所まで考えを巡らせられるのだなぁ。自然の中に身をおいて、便利すぎる世界から一歩離れると、そういった発想が必要になるし、その発想は仕事や日々の生活をする上でもとても重要であるなぁ、と感じた出来事でした。ゼキさんに感謝です。

 

 

 

■妖怪講義の感想

講義の内容については書きませんが、妖怪の成り立ちについてはとても興味深いものでした。ハッキリと言葉にできないモヤモヤした気持ちを、人はどうにかして表現して、他人と共有したいという欲求があるのでしょう。みんなが潜在的に持っているモヤモヤをくみ取って表現してやることがデザインの使命であると感じました。その核となる目的がハッキリしていれば、アウトプットとしての表現方法は何でもいいのかもしれません。「妖怪」のように言葉で名前を与えれば、はっきりとした拘束力を持ってイメージを確定することができるだろうし、歌や写真のように、答えはハッキリ言葉では伝えなくとも共感を得ることもできるでしょう。私はどのような手法でモヤモヤを形にしていけるのか、今後色々と挑戦してみたいな、と思いました。
ちょっと講義の本筋からはそれますが、妖怪が妖怪として確立するまでの成り立ちは、まさに現代のオタク文化と同じだな、と思いました。粗削りな元ネタがあって、それに興味を持った熱意のあるクリエイター(いわゆるオタク)が二次創作をして、いわば同人誌的なものがアングラな世界で流行り、「俺はこう描く、私はこうする」みたいな感じで大勢が盛り上がって、知らないうちに一般的なものになっていく。インターネットなんてない時代から、日本人は同じようなことしてるんだなぁと思うと、オタク文化は実に頼もしいものに感じられてなりません。

■妖怪講義の実習の感想

(実技内容は社外秘のため、詳細はお伝えできないのが残念ですが…)結局のところ、妖怪は人間の恐怖心をうつす鏡のようなものなんだろうなぁと思います。心を落ち着かせていれば漠然とした不安は消える。この実習を通して、思いがけず「studey to be quiet」の教えについても触れたような気がしました。
この実習の時間にもう一つ思ったことは、「月明かりがどれだけ美しいか、心のよりどころになるか」ということです。暗い森の中で月明りと星空を見ると、とても安心できました。やはり人にとっては光は必要不可欠で、心のよりどころになるものなのですね。これだけ電気の明かりに囲まれた日常生活ではなかなか感じにくい感覚でした。


実習後にみんなで囲んだ焚火も、とても思い出にのこる素敵な時間でした。その時食べたマシュマロも最高に美味しかったです。

■明ケ島キャンプ場について

文明的なものといったら自販機くらいしか見当たらない、明ケ島キャンプ場はそんなところです。動物の気配も本当に身近に感じられます。今回はテントを張った場所の目と鼻の先の場所にカモシカが現れました。本部の前には鳥の卵が、川には魚やカニもいます。ここで過ごすと遊び方もワイルドになってきます。罠をしかけてカニを捕まえてみよう!(今回は失敗に終わりましたが)とか、ロープを使ってその辺にある崖を降りてみよう!だとか。普段からアウトドアで自然にふれあっている松山さんは、自然の中での遊び方もよくわかっているし、クリエイティブです。遊び方ひとつとっても、このような自然に囲まれた非日常空間では新鮮な気づきがありますね。

 

 

 

崖をスイスイ降りていく松山さん
デッキで自然を満喫するお二人。

また、明ケ島キャンプ場には管理釣り場があり、そこにアマゴを放流しています。勢いよく元気に川の中に消えてゆくお魚たち。私がフライフィッシングのスキルを上げてちゃんと釣れるようになったとき、今回離したアマゴはどれだけ大きくなっているのだろう、私のキャスティングに答えてくれるのだろうか、と未来に思いを馳せる私です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

と、今回もたくさんの楽しみと気づきと学びをもらったキャンプとなりました。
この気づきを生かして、次回はもっともっと楽しく快適なキャンプができたらいいな、と思います。

一緒にキャンプをしてくれた皆さん、面白い講義を用意してくれた松山さん、いつもキャンプ場でよくしてくれる山田のみなさん、楽しいひとときをありがとうございました。

以上、金杉のレポートでした。