【カナダ旅】8日目 世界大会日本代表の活動

2023年9月29日
【カナダ8日目】
【世界大会 日本代表の活動】
【朝6:30から英語の生活】
【「頑張れニッポン」の声援が次々届く】
【美味しい日本料理の写真が】

こんにちはカナダのカムループスにいるマツヤマです。
日本を発って8日目になりました。フライフィッシングの世界大会に出ています。大会は5日間連続で開催されます。

今日は4日目が終りました。
大会中のスケジュールはこんな感じです。

朝5時起きる。眠い目をこすりながら、地下のホールの食事をするところに行き、各国選手団と一緒にバイキング形式の朝食を食べます。
そのバイキングってのが、なかなか外国な感じで大量のイモフライと野菜となんか硬い卵焼き?みたいなのとカリカリガリのベーコン。みたいなやつです。数日は食べれたのですが、今朝は喉を通らなくなって来ました。味噌汁がいい。吉野家の朝牛セットがいい。生卵かけたい。

そのあと、朝6:30からバスに乗り込み会場であるホテル周辺の川や湖まで向かいます。周辺っつっても100キロとか離れているので、毎朝1時間〜2時間弱バスに揺られます。

朝日を見ながらバスは走ります。

このバスは選手しか乗れなくて日本人は僕一人です。バスの中は英語です。全部英語…。つまり朝6:30から英語のリスニングとヒアリングが始まるのです。コレがけっこう毎日だと疲れる訳です。寝ぼけた頭で英語を聞いて、英語で返す。延々と英語の世界です。
ふぁー!ニッポン語スーパー早口でいっぱい喋りてぇ!と思いながら、聞きなれない単語を「パードン?」とかって聞き返したり「ア〜ハ〜」って相槌打つわけです。「へぇー」とか相槌打ちてえ!でも、試合の説明や今日のパートナーの決定とかあるので聞き逃したりすると大変なので一生懸命ヒアリングします。

んで、川とか湖着くとクソ寒いわけです。ちなみにタイツとダウンパンツとダウンジャケットをレインウェアの中に着ています。

そして試合、魚釣りをします。3時間。
湖はボートで他国の選手と2人1組なので、英語で挨拶やボートの操船や情報や釣り方とかめっちゃ話さないといけません。
その中に紛れて英語で聞かれて英語で答える訳です。そんで真剣に釣りします。延々と英語の世界です。駅前留学か!英語漬けか?英会話の特訓キャンプに来たみたいです。

英語に慣れたかったらフライフィッシング習ってフライフィッシングの世界大会に出るといいですよ、朝6:30から毎日英語の世界にブチ込まれます。全然英語上達してる気しないけど、ちなみに僕の英語力は中学生の教科書レベルの単語、会話力は幼稚園児的な感じです。

湖では、ボートにくじ引きで決められた他国の人と2人1組で乗って戦います。コミュニケーション大事!南アフリカのキャビンさんとパートナーに

僕に対してゆっくり話してくれればなんとか分かりますが、英語の国の人同士で本気で早いスピードで話されたりするとてんで分からないので数人でワイワイやってる会話には入っていけません。でも、審判(コントローラー)の人とかルール説明するおじさんとかの【絶対聞かないといけない話】もフルパワーの英語なので必死に聞きます。分かんないとルール違反したり、ハンパない大自然の川とか湖の中なので最悪死にます。

2日目のパートナーはロンさん。

分かんないとこは顔見知りになった仲良い選手に「ねぇ、あの青いオッさん、なんつったの今?」とかコソコソ聞きます。そうすると「あの建物から30m先には行くなってさ」とか「あの島から半分が俺たちの今日のフィールドのエリアだとよ」とか「この川は深くて冷たいから流されたら死ぬとよ」とか教えてくれます。でも、戦いだからみんなライバルです。過剰に親切にはしてくれません。英語めっちゃ大事です。

4日目のパートナーはジョンさん。

そして一瞬とも永遠とも思える3時間の試合が終わったら、その選手達と一緒にご飯を食べてまたバスです。当たり前ですが外人はみんなデッカいので180センチとか190センチとか200センチとかの人もいます。ガリバーか俺は。

んで試合が終わって帰ると日本時間で朝になるので、カナダの夕方にマサと高野と仕事の打合せしたり、メッセンジャーで仕事のやりとりをして見積もりを作ったりデザインのチェックをしたり仕事します。

見て、コレが今日の僕の昼ごはん…。

今日、4日目が終わりました。日本チーム苦戦しています。
僕は日本ではいつもはやらない大きな川と湖の釣りで大苦戦。

1日目2日目となんとか釣っていましたが、3日目、本日4日目はなんとノーフィッシュ。今日に至っては試合終了のブザーが鳴った数十秒後に40センチの大物をかける(写真の魚)というザマです。試合終了のホイッスル後だから記録では0匹…涙。


今日、終了直後に釣った40センチ。

明日は最終日、会場の川が遠いので朝6時にはバスが出発するというハードスケジュールです。なんとか釣って一矢報いたいと思っています。連日の試合で体力も低下して集中力の維持が必須です。

日本からもらう応援の声がホントにありがたいです。ありがとうございます。美味しそうな写真が続々と届きます。
なんでしょうね、全部見ちゃうのよね。コレ、応援なのかしら?応援なんだろうな…。五味八珍のしょうゆラーメン食べたいな。海鮮丼やカツ丼とか食べたいな。なんだろう…、大関さんと野田さんとハラユタカさんが大量に載せてくるとんでもなく美味しそうな日本の料理を見ながら、みんな忙しいだろうによくもまぁ…と頭が下がりつつ、食べたくて仕方なくなりキィーってなりつつ良い友達を持ったものだと思うのでした。
もういいから。美味しそうな料理、もういいから!

我慢できずに食べた日本の味。

たまには釣るけど、大苦戦!
明日は最終日!頑張ります!

#カナダ旅

【カナダ旅】34年ぶり、ノーアポで懐かしい人を探し出す

2023年9月24日
【カナダで人探し】
【34年ぶり、手がかり無し】
【写真を持って聞き込み作戦】
【ノーアポで懐かしい人を探し出す】

34年ぶり、16歳の夏以来にカナダのオソヨーズを訪ねるのは、不安があった。
僕が世話になったホストファミリーの両親、ボブとシャローンは亡くなったと知っていた。息子のマークとは連絡は取れない。マークを知っている人はいないか?なんとか街でして聞き込みをして、マークを探すつもりだった。

微かな希望を持っていたのは、ドライバーさん家族だ。(ドライバーさんって苗字ね)
ドライバーさん達は大きなリンゴ農園をやっていて、オソヨーズの湖のほとりで静かな入江のところに家があった。親友のヤスヒロのホストファミリーだったので、僕は何度も一緒にその家族と遊んだ。ドライバーさんのお父さん、小柄なお母さん、同じ歳のステファニー、弟のスコット、妹のキャレン。

農園だから、場所は変わらないはずだ。ただ…、不安があった。Googleマップで見るとあの広かったリンゴ農園はブドウ畑に変わり、美しく静かな入江はヨットハーバーになっていた。場所が違うのか…?

16歳の僕とヤスヒロ、ステファニー、スコット、キャレンのきょうだい。

僕は、カナダに行く前に、何枚かの写真を選び持って来た。
マークやボブ、シャローン、ドライバーさん家族。ステファニーやスコット、キャレンの写真だ。
小さな街だ、人にこの写真を見せて、ドライバーさん家族を知っている人をなんとか探すつもりだった。

街は大きく変わっていた。
ビーバーが巣を作っていた湿地は、美しいホテルになっていた。街はリゾート地に変わっていた。
かつて僕が世話になった家は、改築されて新しい人が住んでいた。近くを歩く人に聞くと、「町役場か博物館で聞くといいよ」と教えてくれた。

町役場に着いた。
なんて説明しよう…?
受付のピンクのポロシャツを着た女性が出てきた。
僕はたどたどしい英語で、34年ぶりにこの街に来たこと。高校生の時にここで一夏を過ごした事。この写真の人たちに会いたい。探している。と言いながら、数枚の写真をカウンターに広げて見てもらった。

部屋に貼っていたみんなの写真。

すると彼女が金髪の笑顔で笑う少女の写真を指差して言った。
「ステファニー」
「え?(僕、写真見せただけで、名前言ってないよ)」
「私はステファニーを知っている。」
「ステファニーを知っているのか?隣はスコットだ、これはキャレンだ!ドライバーさん家族を知っているのか?!」
「私は知っている。ドライバーファミリーだ。ステファニーはここにいる。連絡先を教える。歩いて行くといい」
そう言って、役場の彼女はサブウェイの近くのステファニーがいるとおぼしきアドレスをメモに書いて渡してくれた。

ステファニーがいる?
会える。
どうしよう。突然行って迷惑じゃないだろうか?
僕にとって大切な思い出だけれど、ステファニーは僕のことなんて忘れちゃってるかもしれない。
何せ34年前に、夏の数週間だけ遊んだ、それ以来音沙汰の無い東洋人が突然訪ねるのだ。
覚えていても、冷たくあしらわれるかもしれない。

教えられた住所には、「オソヨーズ トラベル」という旅行会社があった。
おそるおそる入る。中には金髪の女性がいた。
この人がステファニーだろうか?何せ会ったのは16.7歳の時、僕もステファニーも50歳になっている。
「ハイ、何か御用?」
「こんにちは、僕はステファニーを探しています」
「アタシがステファニーよ」
やっぱりステファニーだった。
「ステファニー!!僕だよ、タクヤだ!34年前にヤスヒロと一緒に遊んだ、写真を見てくれ」
「この写真、私も持ってる!」
「会いに来たんだ」

ステファニーが立ち上がる、駆け寄ってハグをした。会えた。覚えていてくれた。目から涙があふれた。2人とも泣いていた。
それからステファニーと色々な話をした。
ボブとシャローンの事、ヤスヒロの事、マークの事、バンクーバーに住んでいるらしい。ブラッドのこと、スコットが消防士になっている事、キャレンはこの街でお母さんと同じ美容師になっていること。ドライバーさん家族の農園は葡萄に作物を変え、お父さんお母さんは引退して引っ越して、眺めのいい湖の近くの家にいる事(昨日泊まったホテルのすぐ近くだった)


ステファニー、素敵な笑顔は17歳のままだ。

「両親にも会いたい?連絡しておこうか?」
答えはもちろんイエスだ。
ステファニーとFacebookで繋がり、マークへの連絡を頼み、ドライバーさんのお父さんとお母さんの家に向かう。

お母さんは家の外まで出て待っていてくれた。
抱き合う、お母さんが僕の首にキスしてくれる。泣いている。家に上がってお父さんと握手してがっしりハグをする。

2人は引退して、素敵な家でゆっくり暮らしていた。

テーブルの上に、アルバムがある。ステファニーから連絡を受けて、出してくれたのだろう。
お父さんが言った。「あの夏は楽しかった。初めて外国から子供を受け入れた。私たちや私達の子供にとって、特別な体験だったんだ。」

アルバムを開くと、あの夏の僕達がいた。
僕が大切に想っていたあの夏を
この人達も大切に想っていてくれた。


同じ写真を大切に持っていてくれた。それだけで涙が出てきた。
不安だった。
会えないかもしれない。会えても向こうはどう思うだろう?
そのまま放置して、良い思い出としておけば良いのかもしれない。
でも、一生、心にひきづって、気にしながら生きるのは嫌だった。
また会おう、と約束して別れたままは嫌だった。
でも、こうして会えた。
もう一度会えた。
同じ気持ちで会えた。
忘れて無かった。
勇気を出して、カナダをもう一度訪ねて探して良かった。

次はマークと繋がって、ボブとシャローンに花を届けに行こう。
ドライバーさんが言った。「次は娘を連れておいで」それもいいなと思う。

嬉しいなぁ。お土産に持って来た手拭いをプレゼントしたよ。

#カナダ旅

【カナダ旅】カナダに到着

2023年09月22日

バンクーバーに着いた。税関を出て荷物を拾い、レンタカーを借りる。レンタカー屋がどこにあるかだけでもドキドキする。なんせ34年ぶりのバンクーバーだからほぼ記憶なんて無い。

クルマを借りる。マツダのクルマだ。
今から400km走る。クルマは左ハンドル、車線は右側通行。信号は赤でもクルマが来てなければ右折は行っていい。アタマに唱えながらハンドルを握るのだ。

34年前、僕は16歳で初めて海外に行った。カナダだった。
ひと夏ホームステイしてカタコトの英語で友達を作り、一緒に旅した日本人の友人が出来た。あれから36年ぶりにカナダに来た。

滞在中、ホームステイしていたオソヨーズの街を訪ねるつもりだ。
もう、世話になったホストファミリーの両親は無くなっている。一人息子とは連絡が途絶えて30年経つ。

バンクーバー国際空港から400キロ、高校生だった僕がバスに乗せられて訪ねた道のりを、レンタカーで5時間運転してやってきた。街はずいぶん変わっている。到着したのは夜、モーテルに泊まる。夜遅いのでリカーショップが閉まっていて今夜は酒が飲めない。スーパーで食料と水を買ってささやかな食事をとって寝る。

明日は34年前のオソヨーズのおぼろげな記憶を辿って訪ねてみようと思う。
午後から世界大会の会場のカムループスに向かう。

#カナダ旅

新聞と日の丸ワッペン

2023年9月20日
【新聞と日の丸ワッペン】

朝、栗拾いから帰るとLINEやメッセージが…、次々と写真の写メが送られて来た。
そうか…、新聞載ったのか…。

思えば「みふね」の大将がニヤニヤしながら「新聞に言ったけどいいら?」と聞いて来て「いーよー」と気楽に答えて記者さんに先日取材された。まさかこんな大きく載るとは…。
https://www.chunichi.co.jp/article/772367

写真でランタンを持っている理由。
事務所で記者さんと取材終わって「では写真を」「え?写真いらんでしょ?」「いや必要です」「ええー要らんやろ」の数度のやり取りの後、「なんかそれらしい物ないですか?釣り竿とか」「デザイン会社に釣り竿は置いてないねぇ…三階にはあるけど」「ええと…」「ならこれでどう?アウトドアぽくない?」(と事務所に置いてあった飾りのランタンを指さす)「いいですね!それで行きましょう!パシャリ!!!」という感じです。

取材では釣りだけではなく、アウトドアの学校やキャンプの話もしていたのです。

パスタに「日本代表だから日の丸作ってよ」と頼んだら素敵な「日の丸ワッペン」を今朝の栗拾いでもらいました!
さすが刺繍作家パスタ佐和子!作品が細かくて丁寧!
しかもちゃんとシャツに縫ってくれた…。ありがとう!

明日夕方、成田空港から出発します。

2023 MASTERS AND LADIES WORLD FLY FISHING CHAMPIONSHIPS
https://2023wffc.ca/

「横須賀城家康読本」完成

2023年9月19日
【横須賀城家康読本 完成】

横須賀の皆さま。全国の城好きの皆さま、お待たせしました!
ついに「横須賀城 家康読本」が完成し配布出来る運びとなりました。

徳川家康が武田勝頼の勢力圏であった高天神城を落とす為に築いた横須賀城。
そのお城の解説と、戦国時代が終わり、太平の世の江戸時代には遠州灘はもちろん、航海、海運の拠点となって栄えた横須賀の街がいかにして出来たのか?をコレでもか!と図解で解説した読本です。

16ページ、オールカラー!図解たくさん!玉石で築かれた美しい横須賀城の写真もたっぷり!制作は株式会社マツヤマデザイン!

美しい玉石の石垣と歩きやすい横須賀城。お散歩気分で行っても思いがけない素敵な風景に出会えます。城は整備されてて、駐車場もあって、普通の靴で充分歩き回れます。

正直、観光地化している感は少ない横須賀城ですが、今回の取材で初めて全容を知りました。
めっちゃ歩きやすいし、何より綺麗!想像以上に「歩いて楽しい・感動する」お城です。行った事が無い方はぜひ一度この本を手に城を歩いて見てください。どこを撮っても絵になる、素敵な場所ですよー!

横須賀藩は江戸時代には、掛川藩、浜松藩と同じor年代によっては上回るほどの石高(今でいうGNPね)だったほどの隆盛をみせた歴史ある藩って知ってました?
今も残る城下町の成り立ちや古地図もたっぷりで読み応えのある一冊となっております。

コレが特別付録、横須賀城の古地図!横須賀城下町の成り立ちや昔は海に面していた歴史も分かります。

「横須賀城家康読本」は、市役所観光交流課で配布中!

PDFはこちら
随時、観光協会などでも配布されると思います。
ぜひお手に取って、マツヤマもたまには仕事してるんだ…と体感してください(笑)

#横須賀
#横須賀城
#横須賀城家康読本