2019年9月5日
【炭焼の杜 毛鉤専用管理釣り場 パンフ完成 配布のお知らせ】
美しい魚を護るため。
僕のおばあちゃんが見た景色を見るためのパンフレットが出来ました。
僕はキャンプが好きなので携帯電話の届かない、キャンプ好きな大人の為のキャンプ場「炭焼の杜 明ヶ島キャンプ場」を作りました。
そして、フライフィッシングが好きなので、その横に流れる川に魚を護り、フライフィッシングが好きな人の為の釣り場を作りました。
名前は「炭焼の杜 毛鉤専用管理釣り場」。
一年以上、地元漁協さんと協力してもらい、河川を管理する県の担当の方の理解と協力を頂き、自分たちのルールで運営できる「管理釣り場」として3.5Km区間を専用区とすることが出来ました。
何を目指しているか?それは、100年以上前に僕らの祖先が見た、魚がたくさんいる川を蘇らせることです。
僕のおばあちゃんは出身がこちらの人で、幼き僕に、「昔は夏になると、裏の川は、魚の頭を踏んで渡れるくらいアマゴがいた」って言っていたのです。
僕はそれを嘘だと思って生きてきた。でもアメリカに行って、イエローストーンという世界で最初に自然世界遺産に指定された豊かな川で同じ風景を観ました。
ばあちゃんの言ってたこと、嘘じゃなかったんだ…。
その想いがこの川を守ろうと思った原動力でした。
人に釣られ(だまされ)やすいのは、知識と経験のない子どもたちです。その子供たちを一匹づつ殺していったらどうなるか?
妊娠したお母さんを殺していったらどうなるか?
小さな村は、あっという間に絶滅に近いダメージを受けます。
一人の釣り師が一日に10匹殺して持って帰る、10人が3回来たら300匹。
それが期間中6か月続くと1800匹殺されます。
山の源流を流れる、川幅2mも無い小渓流では致命的です。
だけど、数多くの日本の小渓流ではそれが現実なのではないかと僕は思っています。
だから、この川ではルールを作りました。
ルールは簡単。
「魚を一匹も殺さないこと」
僕は声高に自然保護!や大切な自然を!生命の尊さを!なんて思っていません。
魚の美味しさも知っています。
僕の師匠の残間さんと北海道の源流でキャンプをする時は、晩御飯用に夕方に24cmの魚を一匹づつ釣って美味しく命を頂きました。素晴らしい思い出です。
(※ちなみに、魚を食べたい。というキャンプのお客様には、隣に養魚場があり、そこを基地として魚を増やしているのですが、そこの魚を食べて頂きます。塩焼きで一匹700円。とても美味しくて大評判ですよ。ただ、僕が定めたルールは、計算され、管理された養魚場の魚は食用にして、でも、過酷な自然の中で頑張って生きて産卵し子孫を残そうとしている魚は殺さないでねということです)。
自然保護でも、命大事!可哀そう~、でも無く。
も少し、個人的な希望…。
見てみたいんです。
魚があふれる川を
僕のばあちゃんが見た景色を
100年前の僕らの祖先が見た、命があふれる日本の川をこの目で見てみたい
見てみたくないですか?
僕は見てみたい。
生きてるうちにそんな景色を一度でいいから見てみたい。
そんな夢を叶えるためのチャレンジです。
ついでに、なかなか釣れないなぁ…と歩いていたら、なーーんだ先に人いたのかよ!!
カックシ…、ってことの無いように、
誰か来て先に入られたらどうしよう!くっそーあいつの先を行ってやる!なんてイヤラシくて、アサマシイ思いを休日にしたくない、との想いから。一日4名限定、区間指定制度の予約制にしました。
だって、そーゆー釣り場の方が良くないですか?
僕なら、大変な仕事を頑張って、家族友人に白い目で見られてせっかく作った大切な一日の使い道は、数千円ケチるより、魚がいっぱい!貸切で俺しかいないぜ!ヤホー!魚いたー!キャホー!釣れた~!の方が絶対いい。心からそう思います。
放流する為、魚を養殖するため、看板を設置、見回りのおじさんたち、工事、人件費。まだまだ全然赤字です。
でも、これには夢がある。絶対分かってくれる人はいると信じています。だって、魚がいっぱいいて、他の釣り人がいない理想の釣り場でお金を払って釣るとそのお金がまた魚を護るために使われて魚が増えるスパイラルって釣り師には夢じゃない?
ちゃんと趣旨を理解して釣りをしてくれる人が支払うお金がまた魚を護る軍資金になる。さらに、活動に理解をしてくれる協力者の方が下さる寄付金の受け皿として「炭焼の杜 アマゴ保護基金」も作りました。
みんなにそれを広げるためのパンフレットが出来ました。
僕が想いを込めて書き下ろした言葉が詰まっています。キャンプ場がオープンする前日、残間さんと僕とで二人で泊って話した内容も、ハラユタカ&ユーコさんも、サトウモリオさんの背中も、北海道から来てチャレンジして一匹も釣れずに泣きながら帰った小松さんが粘ったカーブには彼の名前がついています。素敵な名前を考えてくれた佐藤雄一さんの雄姿も写っています。放流を手伝ってくれた子供たちや仲間の願いも載っています。
この管理釣り場も、僕一人のチカラでは作れませんでした。
ゼキさんが素敵な写真を撮ってくれました。小川さんの撮ってくれた写真も載っています。炭焼の杜キャンプ場を一緒にやってくれている仲間。株式会社山田の社長、専務をはじめ山田の皆さんの協力や、アウトドアの仲間、釣りの先輩や師匠が、そんな面白そうなことをやるなら手伝うよ。と動いてくれました。
僕、やりたいことを言ったり書いただけです。本当に感謝しています。一人では出来ないことです。
この釣り場に来て下さる方、来てみたい方。賛同してくれる方、ぜひ手に取って頂けたら嬉しいです。
また、「そんな趣旨の釣り場があるなら応援するよ」って釣り関係の方やお店、アウトドア関係のお店においてくださる方がいらしたら全国どこでも発送します。(現に今年、口コミで来客が来ているのですが50%くらいは静岡県外、首都圏の方です、情報って早いのですね…)PDFもあるので必要でしたらメッセンジャーでお送りしますね。シェアしてくれる方もいらっしゃったら嬉しいですもちろんシェアOKです。
先日、炭焼の杜明ケ島キャンプ場で、卵から大切に育てたアマゴを放流しました。サイズは20センチ平均で中には大きなのも交じります。
ピカピカ光る美しい魚体を美しい水の流れる川に放つと、するすると流れに消えていく姿を見つめてしまうのはなぜでしょう。
十分産卵能力のある魚体です。今年の秋、炭焼の杜 毛鉤専用管理釣り場では多くの卵がきれいな川床に産卵されることでしょう。
9月を迎え、産卵期も迫り、釣り場に行くに一本しかない道路は、毎日漁協およびキャンプ場スタッフの監視車が三台見回り、さながらサミットのような超厳重監視体制(笑)大好きか(笑)、魚が可愛くて仕方ないおじさんが、可愛らしい赤ちゃんを守っています。釣りができるのは9月いっぱいまで。10月から禁漁です。
炭焼の杜 毛鉤専用管理釣り場(フライ・テンカラ 完全キャッチ&リリース専用)
公式サイト http://www.bt-r.jp/smf/
パンフレットの表紙です。
上流にダムの無い綺麗な水が流れています
この区間にある秘密の淵
サメかよ!鮭かよ!ニジマスかよ!
って大きさのアマゴが泳いでいる姿を見るとゾクゾクします。
僕のおばあちゃんはマツヤマタカコ。
森町の奥の山の川のそばで育ちました。
ユーコさんとサトーユーイチさん
みんなで魚を放流します。
この地図はB区間の地図。
ミカちゃんが丁寧に書いてくれました。
全域はナイショです。この中に小松さんの名前が記された地名(ポイント)があります。そこはよく釣れます。
携帯電話は繋がりません
早く放流しないと
弱っちゃうから焦る
ここが養魚場
時々トラブルや
害獣による被害も受けます。
タンクから、バケツに移して川まで運びます
ちびっこがちびっこを放流しました。元気でねーと言って放ちます。