【アウトドアの学校 農業部】トマトの播種と定植

2023年11月7日

【たとえ世界が明日滅びると知っても、私たちはトマトの苗を植える】

と、ドイツの宗教家ルターが言ったかどうかは知らないけれど、2023年11月7日、僕たちはトマトの種と苗を植えました。
美味しいトマトを作って、来年みんなに食べてもらえるように…。

みんなで丁寧に一粒づつ小さな種を蒔き、苗を植えました。
トマトがなるのは来年の4月くらい。大切に育てます。

トレイにロックウールを詰めて定植の準備してるところ

トマトの苗をポットに丁寧に移します。

コレは種を植えてるところ。一粒づつ植えるから、3ミリくらいの穴を開けとく。

種を植える苗床になる土をポットにかけてるところ。

休憩時間はおしゃべりオヤツタイム!

この小さな苗が2mを超すトマトの木になって何個も何個もトマトをならせるんだ!植物ってすごいよね。

#アウトドアの学校農業部

【アウトドアの学校 農業部】農業部のルール 

2023年9月13日
【アウトドアの学校 農業部のルール】

月に数回、温室に集まって農業をする。
色々な話をして、相談して、みんなで協力して何かをやる。


ルールは簡単、自由に参加すればいい。
来れない場合は謝らなくっていい。来れる時だけ来ればいい。
自由だし、のんびり。


終わって汗かいて、みんなでご飯を食べに行く。
横で笑ってる仲間を見てると、素敵な人達と一緒に時間を過ごせている事に感謝したくなります。いいチームです。

#アウトドアの学校
#アウトドアの学校農業部

【アウトドアの学校 農業部】今日の作業

2023年8月22日

暑さに負けずに温室でみんなで作業しました。
作物は元気に育っています。
風が吹き抜ける中、タープを張って色々な話をしたり、草を取ったり。


稲穂の中を帰っていく仲間を見送ってから事務所に向かいます。

#アウトドアの学校
#アウトドアの学校農業部

自然の中で、突然の雨やカミナリにあった時に大切なこと

2023815

【自然の中で、突然の雨やカミナリにあった時に大切なこと】

【今日の実体験を元にした、アウトドアで身を護る上で大切なことのお話】

こんばんは「豪雨落雷土砂崩れ男」と成り果てたマツヤマです。

今日、晴れ時々曇りの予報なので釣りに東北の山奥の渓流に入りました。

が、突然の豪雨、そしてカミナリが降って来ました。せっかくなので今日僕が実体験した出来事を例に、アウトドアで大切な事をいくつか書いてみたいと思います。

今日の実体験と考えた事、行動したことを時系列で書いて記します。皆さんの登山や釣り、沢登りなどの参考になれば何よりです。

【1】

クルマで林道の奥まで入り、クルマを停め、釣りの支度をして沢に入りました。この時点では雨は降っていません。道も乾いています。天気予報は晴れ時々曇り、カミナリ警報は広域に出ていましたが黒雲は無し。晴れています。一応、ザックの中にレインウェアを入れました。しかし着ると暑いのでレインウェアは着ません。アブがイヤなのでベースレイヤーの上に長袖のシャツを着て山に入りました。
この山は初めての場所ですし、初めて入る沢です。東北の山奥なので装備は「熊スプレー」「ナタ」「キンチョール」「カラビナ数個」「スリング2本」「ザイル20m」を持っています。ちなみにザックはパタゴニアの16リットルです。

【2】

釣り初めて10分程で雨が降って来ました。今の僕はそれくらいでは驚かなくなっているので、小雨だったのでしばらく無視して釣りをしていましたが、雨粒が大きくなったのでシャツが濡れる前にレインウェアを着ました。

【3】

雨が止んだので脱ぎました。そうこうしているうちに魚(イワナ)が釣れてゴキゲンになったのですが写真を撮ろうとしていたら逃げられちゃいました。まぁいいやと思っていたらまた雨、今度は大粒の雨です。

【この時点で気をつけること】

雨により、川の水量が急に増える事がある。水深が10センチ増えるだけで川を渡れなくなる場合があるので注意が必要。
また、いる場所だけでなく、上流で雨が大量に降ると急激に水量が増える場合がある。落ち葉が流れて来たら要注意。すぐに上がること(この時点ではNO問題)。
また川から山側に脱出する際に、帰れる林道やクルマを川のどちら側に停めたか?(川は上流から下流に向いて右岸・左岸と呼ぶ)脱出できる方向をしっかり把握しておくこと。川を渡れなくなり帰れなくなる場合がある。
夏でも豪雨で身体が濡れたまま日没を迎えると低体温で命の危険がある場合がある。

【4】

しかしなんでまたこんなに雨が降るのだろう?僕が釣り出してすぐに雨が降るでは無いか?困ったものだ、でもいい魚釣れたからいいかとなんだか面白くなって来て、雨を避けて大きな木の下で雨を避けてのんびり雨宿りをしながら自撮りをしました。
この直後にやってくるカミナリなんて知らないし、魚を釣った直後なのでゴキゲンです。

【5】

降ったり止んだりを繰り返していたら、雨粒が更に急激に大きくなると共に、空が暗くなり、ピカリと空が明るくなり、10数秒後に「バガッー!ドカドカバリーン!」という轟音が山じゅうに鳴り響く。震え上がるほどの轟音。カミナリである。家の中で聴く雷音と違い野外の谷間で聴く音はなんとも凄まじい。落ち葉もチラホラ流れてきた。こうなりゃ釣りどころの話じゃない。そそくさと納竿(釣りを止め竿を収めること)し、スタコラサッサと撤退する準備を始める。

【この時点で僕が意識した事、気をつけた事】

自分が居る地点の地形を理解すること。
僕がいた沢はV字の谷の底の部分である。左右には高い山がある。落雷は谷底にいる僕に落ちる可能性は少ないと思われるが、高い木もあり落ちる可能性がゼロではない。竿や金属は電気を通す。また谷底といえど高い木もあるので高い木の根元には近づかない。

まず気をつけたいのは落雷が近いか?遠いか?である。
近ければ退避場所を探す。遠ければより安全な場所への脱出を試みる。

【6】

カミナリが落ちている場所が近いか?遠いか?を測るには、雷の光と音の伝達速度の違いで把握する。カミナリが遠ければ、光ってから音が届くのが長い時間がかかる。光って音がすぐすればかなり近くにカミナリが落ちている(すぐ近くに落ちた時は光と音は同時に来る子供の頃、寝ていた部屋から15mの隣の家の松に落ちた経験がある。光と音と衝撃が同時にきた。朝起きたら松は黒コゲになって裂けて煙が出ていた)

【この時点で僕が意識した事、気をつけた事】

僕は光ってから何秒後に音がするか?いつもカウントする。今日もしていた。

光る→「1.2.3.4.5.6.7.8.」といつも口で数えてカウントする。
今日もカウントした。今日は光ってから音がするまで、最初は18秒(かなり遠い)、1番近くて7秒であった。カミナリが近づいている、遠ざかっている、という事をカウントする事で知ることができる。数えて距離が分かったところでカミナリを防ぐ事は出来ないが自分が落ち着く。落ち着く事、冷静に判断できる事は大事だ。
「常に穏やかであれ」。
釣りだけで無くアウトドアの極意はすべからくSTUDY TO BE QUIET(穏やかなる事を学べ)である。

カミナリはそう近く無い。谷底だから直撃や感電の心配はさしてない。しかし、上流に黒い雲があった。カミナリが光っているのも上流の山の方角である。

1番怖いのは、急激な増水である。

山、特に沢で増水は怖い。今いる地点では大した雨が降っていなくても、上流で急激かつ大量に雨が降った場合、命とりになる場合がある。増水によって流されるはもちろん、さっきまで膝下くらい(30センチ)だった流れが10センチ水量が上がるだけで、沢を渡れなくなる事もある。沢を渡れなくなると1番怖いのは、水が引くまで「帰れなくなる」ことである。
つまり、クルマや林道、街や民家のある対岸に渡れず「取り残される=遭難する」という事態になる。

そうなると、最悪なのはカミナリに打たれる以外には下のパターンがある。

A 無理して川を渡ろうとして流される→最悪のパターン→命の危険

B    水が引くまで対岸に渡れず、ビバーク(予定通りに進まず、山中で一夜を明かすこと)する→濡れた身体で夜の気温低下(さすがにテントや寝袋は持っていない)→かなりイヤだし命の危険ある

AもBも最悪死ぬ。
死ななくてもAは全身ズブ濡れになるし、Bはお腹も減るであろう。当然ヘッドライトはあるがこんな山の奥でヘッドライトだけで世を明かすのはイヤだ。熊だっている山の奥の森である。
そもそもこの時点ではいつ雨が止むか?わかったもんじゃ無い。もしかしたらこの後三日三晩雨が降り続くかもしれないのだ。台風だって来る。何言われるかわかったもんじゃ無い。

そーなるのはイヤなので、とっとと撤収する事にする。

今日クルマを停めたのは右岸だった。
なのでまずは右岸に寄って沢から上がる。もう決して左岸には行かないのだ。ちょっとでも左岸に上がった際に水が増えたらアウトである。左岸イヤイヤ男に俺はなる。サッサと愛する右岸の林道に登ることにする。来る途中でちょいちょいエスケープする為に確認していたので林道が走っているのは確認済みである。(当然携帯電話圏外だが先に地図データをダウンロードしてあるのでスマホのGPSでも上に林道が走っているのは確認できた)。

そうと決まればサッサと撤退である。

右岸に沿ってしばらく川沿いを歩いていたが、困った。

川岸が大きく崩れて崖になってる。とても歩けたもんじゃ無い。落差20mくらいか?落ちたら怪我ですむかしら?って崖である。
とはいえ、今来た道を戻って、増水するかも知れぬ川を歩くのもイヤである。沢を歩くという事は時々左岸に渡らねばならないという事だ、左岸はイヤなのである。

仕方ない、上を走る林道に直に上がるか?とココロを決める。
とはいえ、林道は30mほど上である。急な坂をよじ登らなければならない。20mの崖を落ちるのもイヤだが、30mの急坂を滑り落ちるのもイヤである。

(文を読み返してみると50になる男がイヤイヤばかり書いていて少し申し訳無いが御容赦願いたい。死ぬのも怪我するのも遭難するのも痛いのもイヤなものはイヤなのである。そしてこーゆー場合はひとつ判断間違えるとイヤな事になる可能性が高いのだ)

仕方がないから、滑って落ちそうなポイントではザックの中に入れていた、ザイルとカラビナとスリングを出して自分に取り付けて、滑り落ちたとしても、数メートル落ちるくらいで助かるように確保しながらズルズル滑る。ザイルは細い4mm✖️25mのお助けヒモだけどあると無いでは全然違う。

フェルト底のウェーダーで道も何にもない落ち葉だらけの急坂を登る。ところどころでザイルを使う。ハァハァ言いながら泥だらけになって30mの崖をよじ登る。雨はザバザバ降ってるおかげでとにかく滑る。途中、けっこう斜度が思ってたよりキツい事に気づく、滑って落ち出したら止まらないだろうし、ザイル使ってるから1番下までは落ちないとしてもきっとかなり痛いはずだ。汗が吹き出してくる。でも良かった、ザイル持ってて。僕は東北の山の中で何やってんだろ?とか思いながらなんとか15分くらいエイエイやって林道まで登り終わる。

やった。ああヤレヤレだ。とにかくコレで命の危険は熊ぐらいのものだ。クルマまで歩こう。と思って額の汗を拭いたら、ウソのようにカミナリも雨も止んでいる事に気づいた。

汗びっしょりになって、クルマまで戻り、着替え、山を降りたら何事も無かったような美しい青空と夕焼けが広がっていた。

▪️この話のポイント

・レインウェア持ってく

・ヤバそうならサッサと釣り中止

・カミナリは光と音の差を数える

・増水は怖い

・どこに逃げるか決めておく

・今いる地形を把握しとく

・流されるのも遭難もイヤ

・ザイルは持っとけ

・熊にも注意

・常に冷静であれ

【アウトドアの学校 農業部】「セルフブランディング」について考える

2023年8月8日

今日はアウトドアの学校 農業部の座学の日。
いわたベースでちょっと真面目なお勉強。とはいえ、お菓子とジュースを飲みながらみんな笑顔。

今日はセルフプロデュース、目的、目標、採算、イメージ、アイコンについての概念をたっぷり3時間。一緒に農作物を作って一緒にお勉強する。
僕は素敵な人たちとこうして時間を過ごせて幸せなんだと思います。

内容は「セルフブランディング」について、を考える。
とはいえ、フォロワーを増やす、とかいかにも数字稼ぎな事は今回の狙いではなく。
農業部には、個人創業していたり、目標がある方が多いので、
モノを売る、自分を売る。自分のイメージを作る。など、どうやって展開していけばいいか?など
将来的に「自分の行きたい方向に行けるか?その助けになる投稿とは何か?」を話したり報告しあいました。

農業部の活動として、僕達は今は苗から作物を育てて、あと数ヶ月で収穫し、作物を売る予定です。
その時、出来てから、トマトや〇〇ができました。売ります、や、買ってください。を慌てて告知してもきっと効果は薄いでしょう。

「物語」の作り方
モノの売り方
などをテーマに話せたら、きっと農業部で作物を作るだけでなく、コレからのみんなの武器になるかと思ってこのテーマにしました。

世の中には、モノを売れる人、と、モノを売るのが苦手な人がいます。
物語化が得意な人と苦手な人もいます。
売れる人の思考や、物語の構築。
それは、生来のものと、それを磨き上げてきた、知らない人には目からウロコの努力と秘密のノウハウがあるはずです。

僕たち農業部は、作物を作り、販売してマネタイズしていく、という共通の目的のために、こうして協力し合う事ができます。
それはとても素敵な事だと、僕は思うのです。

会場の「いわたベース」は鳥居君が頑張っているコミュニティスペース。
会場の使用費は「子ども食堂」の費用に当てられると聞いて、使用費はみんなで払おうか?となると、みんないいねいいね!と多めに支払いました。
素敵なチームです。
鳥居君もエライぞGJ!応援するぞう!。

温室ではスクスクと農作物が育ってきています。
僕たちは美味しい野菜を育ててちびっ子に食べてもらおうと思います。

自分のやりたいこと、目的も叶える。(僕のやりたいことは「アウトドアとデザインを軸とした仕事を自由に楽しくやって生きていきたい」です)、仲間と一緒に成長したい。ちびっ子に笑顔を届けたい。贅沢な願いかもしれませんが願わなければ叶いません。大きな目的のためにコツコツ小さな事を積み重ねます。

8月19日20日は袋井JC主催のちびっ子キャンプ体験「アドベンチャースクール」のキャンプ教室にアウトドアのアドバイザーとして応援します。

願いよ叶え いつの日か
そうなるように生きていけ
僕は僕に
君は君に

#アウトドアの学校
#アウトドアの学校農業部

「悩んだら二個買え」を実践した話

2023年7月30日

【「悩んだら二個買え」を実践した話】
【僕の作ったアウトドア格言】

僕はアウトドアの学校でアウトドア道具を生徒たちに紹介する時に、ある【格言】を使う事があります。
格言といっても、僕が勝手に作った格言なのですが、それは【悩んだら二個買え】というものです。
例えると、アウトドアの学校の講座で秋の八ヶ岳や木曽駒ヶ岳に行ったり、冬キャンプをする時の話で

A 寒さの厳しい時に必要な厚手のダウンジャケット(例えばモンベルの「イグニスダウン パーカ」とか)
がいいなぁと思って買おうとすると、
そこで「夏の山でも、山小屋に泊まる時には3000m近いと昼も寒いよね」とか、「夏でも飛行機や列車でエアコンがキツイ時に薄手フリースあるとめちゃ使えるよ」という話になって、それならこれオススメよと、

C ちょいと肌寒い時に羽織れる年中使える便利な薄手のフリース(例えば「パタゴニアのR1」シリーズとか)
も「すごい使い勝手がいいんだよ。オススメだよ!」と聞くとする。
ふむふむとそれを聞いた初心者の人が調べてみると、「げ!イグニスダウンパーカ36300円もすんの?!パタゴニアのR1 デイリー・ジャケット19800円?たっけー!二つで56100円?5万越え?無理だホ!!」となるわけです。

んで、色々調べてみるとAmazonやアウトドアショップの店舗あたりで「コレ一枚で雪の降る寒い日も、少し肌寒い春や冷たい風吹く秋の野山にもバッチリ!オールマイティに使えるアウトドアに最適な一枚です」と書かれたノーブランドもしくは聞いたことがあるような無いような、でもどこかで広告で見たような「Bジャケット13800円」を発見してしまうわけです。
で、初心者はそれを買う。どこかの誰かが書いた、1行のコピー、今日初めて会った店員の「コレ一枚で雪の降る寒い日も、少し肌寒い春や秋の野山にもバッチリ!オールマイティに使えるアウトドアに最適な一枚です」という言葉を信じて…。
神にもすがるように、その一言を信じて…。だって56100円は払えないから、13800円なら5万に比べたら払えるから…。
そこで、アウトドアの現場に行くわけです。

大丈夫でしょ?コレで!両方のシチュエーションで使えるだから!だって5万6千円なんてはらえるもんか!13800円で済むのに、こんな新しい商品は先生や先輩は知らないのかもしれないな…今年の新作って書いてあったし。

そこで愕然とするわけです。
3000m級の山の稜線で吹く風はBジャケットを着たあなたの体温を容赦なく奪い、冬キャンプで座っている背中を冷気が襲うわけです(だって中途半端な薄さだもの)。

そして、秋や春の小春日和と言ってもいいくらいの少し肌寒いかな?長袖シャツ一枚では肌寒いけれど、って時にそのBジャケットを着ると暑すぎて、いくらエアコンの効きがいい列車とはいえ、夏にモコモコしたBジャケットは、そもそも場違いで変人みたいになるわけです。

そんな時、一緒に行った先輩は、ザックから出したAやCをサササッと取り出して着ていて、それは自然で、いかにも心地良さそうな訳です。
そして、めっちゃ寒い時は、AとCを重ねて着て、それはそれは、あったかそうなのです。「あ、重ねて着てもアリなんだ…」。だから二枚ね…。

そこで分かる訳です。
ははぁ、だから最初の講義でそう言ってたんだな…と。AとCが使えるよ。と…。二つの組み合わせに意味があったのね…。トホホ。

だいたい山や大自然の中では「めっちゃ寒い」か「運動して汗ダクダク」の二つで、街の中のようにほどほど寒いって事はあまり無かったりします。よってBを使えるタイミングは少なかったりするわけです。
そこで決心する訳です。結局活躍しなかったBジャケットで寒い思いと、暑かったり恥ずかしかった想いをした数年を過ぎて。
AとCを買おうと…
んで買う。
その時には、もう悩みません。
だってめちゃ使えるのを、この目で見たから。

結果、使ったお金は、
Bの13800円+ACの56100円=69900円
56000円で済む道具に、約7万円使った訳です。
その時分かるわけです。
どこかの誰かが書いたコピーや、ほんの数分前に会ったばかりの店員の言葉よりも、アウトドアをしこたまやり倒した講師や先輩があなたに伝えた言葉はそーゆー事だったんだな…と。
余分にかかった、もう使う事の無いBジャケ13800円は「勉強代」という訳です。

僕もそういう経験をシコタマしました。
この結果、出来たのがこの格言【悩んだら二個買え】という訳です。

今日、ビクトリノックスのナイフの話をしたら、全国の歴戦のアウトドアマンの方が多くのコメントをくれました。

ビクトリノックスには何十種類ものナイフがあって、それぞれ使用目的が違い、一長一短の様々な製品があるのですが、それでネットやAmazonを「色々見てたら欲しくなっちゃった」のです。
ナイフなんていっぱいあるのに…。

そもそもナイフなんて、何十年も壊れるもんじゃ無いし、無くさない限りずっとあるので数年に一本買ったとしてもなんだかんだで10やそれ以上あるのに、です。(そもそも野田さんじゃ無いんだからそうそうナイフなんて無くさないのです)

僕は既に、いつも必ず持ち歩く、ノコギリとコルク抜きが付いた「キャンパー」と、料理するにはも少し大きめの刃の方がいいなと思って探し、ロック付きの刃で安心で広島の好日山荘のお姉さんと「コッチの方が大きいじゃけぇ」と選んだ「アルピニア」(通称「じゃけぇナイフ」)、それと超定番の小型のクラッシックSDを数個(釣り道具と旅道具にそれぞれ)もあるのに、です。
さらにまだ、欲しくなった。
困ったものです。

僕が欲しくなったのは、
幅広の刃のみが付いていて使いやすいシンプルな「センチネル」3850円。これは沢登りやザイルを使う時に万一ザイルを切る時にこーゆーシンプルなものがいいだろなぁ…。重さも73gは軽くて良いなぁ。

北海道の横川組長がオススメのこれまたシンプルな「ソルジャー」3082円。
シンプルで少し大きめで使いやすそう…料理の時や山歩きの時に、アルミのハンドルが実務的でいいなぁ使ってみたいなぁ…。131gで少し重いけどアルミのハンドルいいよね。僕のキャンパーのプラのハンドルはもう片方無いしな…。

と、たまらなくなっちゃったのです。どっちにしよかなぁ…。
どっちも良さそう。
どちらにしよかなぁ…。
選べないなぁ。
間とった他のを探すか?
あ、そうだ。
格言あった。
悩んだら二個買うんだった。

という訳で、明日2本のナイフが届きます。

開高健さんは(たぶん「生物としての静物」だったと思う)様々な用途の付いたこれ系のスイスのアーミーナイフの素晴らしさを書いた後、しかし、ただの一つの用途しか無い、折りたたみも出来ぬナイフとしてのナイフも必ず持ち歩くのが不思議である。様々に役立つモノがあれど、それしか使えないモノを人は信頼してしまう。という事を書いていたけれど、僕もやはりキャンプ旅の際には、モーラナイフに代表されるような、ただの一本のナイフも必ずザックに入れて行くのですが…、それはまた別のお話です。

#ビクトリノックス
#アウトドアの学校


大きさの比較。左からクラッシック、キャンパー、アルピニア。
真ん中のキャンパーは30年近く使ってて赤いプラスチックの握り手は今では無いが問題無く使えます。僕が僕の生徒にオススメするのでしたらキャンパーです。

コレはコレでなかなか味があると思うのですが。
落としたり無くしそうなので、僕は細引きを付けて使ってます。このカラビナも最初は黒かった気がするが30年でハゲてこの色になりました。

当然ながらビクトリノックス、切れ味は30年経ってるのに問題無くスパスパ切れます。

肉やハムを切る大ナイフ、荷物の開封やソーセージの袋を開ける時によく使う小ナイフ。栓抜き、缶切り、先端がマイナスドライバーの大小、コルク抜き、意外と使うキリ、そしてノコギリ。


けっこう使えるのがこのノコギリ。
主に竹を僕は切る事が多いです。手首くらいの竹は余裕で切れるし、タープを張るポールが足りない時に長く細い木を加工する時にも役立ちます。

コレが広島で買ったアルピニア。
コレにもコルク抜きとキリが付いてる。ちなみにピンセットと楊枝もビクトリノックスには付いてます。ピンセットは柄尻のグレーのトコを引っ張ると出てきます。皮膚にトゲやササクレが刺さった時に活躍します。

このナイフは、刃がロック出来るから安心してて使えます。ロック解除はグレーの四角いところを下にスライドするとできます。

釣りザックに入れてあるクラッシックSD。今見たらピンセット無くなってた。よくある事。

かなり使えるのがクラッシックに付いてるこのハサミ。
めっちゃ切れるし釣り糸切るのに使ったり、新しい服買って商品タグのプラ紐切るのに非常によく使います。このヤスリでサビた釣り針も研ぐ。