【アウトドアの学校】受講生に教えたいこと

2022年4月21日
【旅】
【アウトドアの学校】
【受講生に教えたいこと】

僕は「アウトドアの学校」という「登山」と「フライフィッシング」と「キャンプ」を教えるスクールを主催しています。
一見、アウトドアの「スキル」を教える学校のように思われます。
もちろんスキルは教えます。

しかし、僕の中には、一つの信念というか「想い」があります。
それは、「登山もフライフィッシングもキャンプも『旅』に出るためのツールの一つである」というものです。

いつもの日常を離れ
知らない場所に行く
新しい仲間と出会い
全く知らない店の暖簾をくぐる
久しぶりの仲間と会う喜び、
いつもの寝心地の良いベッドと違う場所で眠る
いつもと違う土地や国に行く
危険もある
何が起こるか分からない
誰と出会うか分からない
何を食べる?
何を話す?
自然の中に踏み込む
友達から仲間になっていく
仲間と過ごし
また日常へと帰って行く
アウトドアを核とした「旅」を人生に加えると、新しい生活の視点が始まります。
大切な家族や日常から
少しだけ離れて
新しい視点や
改めて日常の生活の有り難みを知る。
アウトドアを核とした「旅」を生活に取り入れる。

僕の肩書きは「アウトドア ライフ プロデューサー」です。(素敵な職名でしょ?佐藤雄一さんが名づけてくれました)
先日、フライフィッシングの「旅」に出かけ、帰って来ました。

今年も、アウトドアの学校が5月から始まります。
アウトドアの学校の生徒、ビギナーが決まって質問する言葉があります。
「日帰りで行けるところはありますか?」です。

もちろん、トレーニングに近場で身体を慣らすのも大切です。
でも、僕はいつか受講生が、観光旅行でも慰安旅行でも無い、アウトドアを核とした「旅」に出て、見知らぬ土地や自然の中を、仲間と一緒に旅する事ができるようになれたら素敵だな…と思っています。

アウトドアの旅は
ずっと忘れられない旅になる。
こんな感じにね。

一泊目は移動日、全然知らない街を歩き、良さげな店を探し、全然知らない店に入る。

朝、釣り場で合流!おはようございます!よろしくお願いします!

【キウイフルーツカントリーキャンプ場】プロデューススタート

2022年4月18日
【キウイフルーツカントリー キャンプ場】
【キャンプ場のプロデュース】

キウイフルーツカントリーJapanさんの広大な敷地の中にキャンプ場を作ります。
僕はアウトドアプロデューサーとしてプロデュースさせて頂く事になりました。
ここしか無い景色と体験を実感出来る、素敵なキャンプ場にするつもりです。

今日はウッドデッキが出来つつあるのでチェック!
うふふ、いい感じですよ。

ずっとお世話になってる掛川の大先輩の平野さんと、海外で活躍してきた(ある意味ハブカな)息子のこうしくん、大好きな2人の大切な場所、掛川のランドマークでもあるキウイフルーツカントリージャパン。

みんなが素敵な場所で素敵にキャンプできるキャンプ場に出来るように頑張ろうと思います。

アウトドアの初心者向け「衣:アウトドアウェア教室」

2022310

【アウトドアの初心者向けの「衣:アウトドアウェア教室」を行います】
【アウトドアの学校 特別講座】
2022410日日曜日 13001700
【今回は衣類!着るものがテーマの教室です】
【時間はたっぷり3時間】
【僕が普段使っているものを持って行きます】
【現物を見て・触って・(サイズが合えば)着てもOK

アウトドアの学校の卒業生のリクエスト「服だけの講座やってくれません?」から企画が始まった「アウトドアウェア教室」を開催します。

アウトドア、登山やキャンプで必要な「衣食住」の中でも、一番大切で、最初に必要になる「衣」、着るものは何を選べばいいのか?は本当に大切な問題です。

時により、生死を分けることにもなるし、何より、野外で活動する時「快適さ」がまったく違います。どんなに美しい風景の中にいても、「寒いよう」とガタガタ震えていたりすると景色や仲間との会話が頭に入ってこないし、判断なども鈍ります(危険です)、さらに値段もけっこうするものが多いし、失敗したくない、さらに場違いな服やブランドを着ているとカッチョ悪い感じになっちゃったりします。

アウトドアのウェアは、まったくのドシロートさんと、少しでも知っている人、ベテランさんとの差が一番出やすいジャンルかもしれません。

2013年より開講し今年8期生を迎える「アウトドアの学校」では、「アウトドアの基礎講座」として、最初の段階で教える「アウトドアの衣食住」という講座があります、その講座は「衣食住」を3つまとめて行っています。

ちなみに「衣食住」は

衣→アウトドアウェアなどの着る・身に着ける系

食→バーナーやシェラカップなど食事系

住→テントや寝袋とマットなどの居住系

と分かれていますが

正直、いつも時間が足りないくらい、もっと話すことあるのになぁというくらいに思っています。

で、

今回はその中の「衣類」にだけ特化してやっちゃおう!という教室です。

いやーワクワクします!三時間!衣類だけで喋れるなんて!

お話しようと思っている内容は、

【アウトドアウェアの基本のキ】
【超ビギナーが最初に揃えるべき衣類】

という基礎編から始まって

【キャンプに行くならコレ】
【焚き火するならコレ】
【登山・ハイキングに行くならコレ】

などというケースバイケース的な「衣類の選び方・買い方・予算」

【アウトドア旅する時に一番使えるウェアはコレ】
【雨も雪も寒い時も対応できるウェアはコレ】
【農業で試した 汗だくのメロン温室で一番使えたウェアはコレ】

なんていう、僕個人のセレクトする大きな声では言えない秘密の話。

【ビギナーはコレ買っとけば間違い無し!超ビギナーが最初に揃えるべき衣類】
【登山する時、ガチで使えるウェアはコレ】
【シロウトだなと思われるブランドは
【パンツ、レインウェア、フリース、ダウンジャケット、肌着、一番お金かけるべきものはコレ】
【コレはいくらくらいするけど、コスパ考えたら絶対買いのウェア】
【このウェアは〇〇で〇〇円くらいで買える】
【僕が個人的に絶対オススメなアウトドアウェア】

などという僕なりの「買い方・お値段の参考、おトクな買い方」リアルに僕が使って「コスパ考えたら絶対おススメ」というものまでお話しようと思います。

僕が行く、アメリカやフィリピンの無人島や東北の秘境や源流のキャンプ、飛行機に乗ったり、キャンプや登山をして、またホテルに泊まって、居酒屋に飲みに行く旅では、スーツケースにたっぷりとした着替えなんて持って行けません。

身軽に旅をする方法の秘訣はアウトドアウェアの使い方にあります。

今回は会場を「ワークピア磐田」さんで行うので、僕の自宅のクローゼットからたっぷり実際にガチで使っているウェアを持ち込んで、現物を手にしながら、「コレはこう使うんですよ」、とか「春にキャンプ行く時はこれとコレを合わせて」(合わせるのってなかなかムツカシイのです)とか、「真冬の東北に『青春18きっぷ』の旅に行く時はコレ」とか「夏の北海道にキャンプ旅した後に札幌で飲む時にはコレ」とか、「キャンプで焚き火をする時にはコレを着てるとヤバい!」とか、普段使いや旅に出る時に使える現物を手にしてお話する予定です。

正直、9時間講座やれ!と言われたら「ハイ喜んで!」というくらいの気持ちですが今回は(初回だし)3時間で手を打つことにします。

そして今回はスペシャル企画、僕のアウトドア仲間のトシタケ君やマキノ君、ニシバタ君が、素晴らしい取り組みをしています。それは、「プラスティックのゴミが太田川から福田の海に流れつくまでを追った映画【リバーtoシー】」の上映を講座の後に一緒に見ようと思っています。太田川の最初の一滴の水から海に出る水とゴミの旅です。

なのでスケジュールはこんな感じ

1300 アウトドアウェア教室スタート

1600 ウェア教室終了(休憩)

1630 映画上映

1700 解散

僕たちの愛するアウトドアの舞台である自然。「この美しい世界をまもりたい」をテーマに作られた素敵なメッセージと未来を感じる映画です。環境のコト、自分たちの住むエリアのことも一緒に考える機会になれたら嬉しいと思っています。ゴミ拾いをする時やプロギングをする時にもアウトドアウェアは大活躍します。(コメントに映画の予告動画を付けますので見てください)

素敵なアウトドアウェアを選べるようになって、お気に入りの一着を見つけてこの春から素敵なアウトドアデビューをしてみませんか?

【この講座はこんな方におススメの講座です】

・キャンプや登山を始めようと思っている方、
・どのアウトドアウェアを買おうかと悩んでいる方
・アウトドアウェアの予算をどれくらいで揃えたらいいか?知りたい方
・アウトドアの学校に興味がある方
・アウトドアの学校に今年入校する方(卒業したけどもっとウェアの事知りたい!って方)
・アウトドアウェアを買う予定の方

この講座は、どなたでも参加できる【単発講座】です。

エントリーは「アウトドアの学校 公式ホームページ」の専用のエントリーフォームからエントリーください。

今回は特に定員を決めませんが、会場や諸処(コロナとか)の理由で、突然締め切る場合があります、ご了承ください。

アウトドアの学校ですので早い者勝ちの「山ルール」とします。また、申し込みは、アウトドアの学校公式HPからのエントリーの後、入金をもって完了とさせて頂きます。ギリギリまで来るか来ないか決めれない人はアウトドアに向いていないと思うので、最終入金日を331日とします。(だって応募開始されたらすぐにエントリーして来て速攻入金まで済ませて心の準備バッチリで来るAさんと、ギリギリまで決断できないBさんや、ほかの予定と天秤にかけて〆切に遅れたCさんと一緒に受講するって、Aさんはテンション下がりますよね僕はAさんの気持ちを大切にしたいのです、僕はAさんの味方です。たとえ数は少なくてもAさんたちと楽しく喋りたいのです。アウトドアの現場でケガしたり、トラブルになりやすいのはAさんでなく、BさんCさんが多いと僕は思っています)

さぁ、初めての試みです

アウトドアウェアだけを語る3時間。

どうなるか分かりませんがワクワクします。

楽しみです。

何人参加してくれるか?まったく分かりません。

やってみないと分からない。

ワクワクします。

人生は旅です。

思いついたから、やってみようと思います。

一緒に外で遊びませんか?

外で遊ぶのにメッチャ使える服をお教えします。

もうすぐ春ですよ

太陽は輝くし、緑も綺麗、僕の大好きな五月の風ももうすぐ吹きます。

キャンプ、ハイキング、登山、アウトドアを楽しみに出かけましょう。

410日、ワークピア磐田でお待ちしています。

【アウトドアの学校 特別講座 アウトドアウェア教室】
2022410日日曜日 13001700
【場所 ワークピア磐田】駐車場あります(無料)

https://goo.gl/maps/v84hef9sJvsQidnf7

【受講代金3500円】

【エントリー方法】アウトドアの学校公式HP エントリーフォームより申込ください。

https://www.md-f.jp/outdoor/contact/

#アウトドアの学校
#この美しい世界をまもりたい

「冬キャン極暖マット」販売開始しました

2022年2月28日
【冬キャン極暖マット 販売開始しました】
【僕が開発したキャンプ用マット】
【すごく寝心地がいいです】
【これにフツーの銀マットを足すと最強】
【夏も気持ちよく寝れます】

本日、クラウドファンディングサイト「マクアケ」で僕の開発したキャンプ用マット「冬キャン極暖マット」がリリースされました。

35年キャンプをしてきた僕が
寝るの大好きな僕が
「どないしたらもっとキャンプで気持ちよく眠れるか?」を考えて作ったマットです。

キャンプを知らない人は、「寝袋を買ったからキャンプで眠れるワ!」とか喜ぶことが多いのですが、それって「掛け布団を買ったからグッスリ眠れるワ」と言っているようなもので、実際のキャンプでは「敷布団」が無いと、眠れたものじゃありません。

例えると
寝袋=かけ布団
マット=敷き布団
です。

ハッキリ言って、どんな(何万円もする最高級の)良い寝袋を買っても、マットが無い(ダメ)なら寒くて寝れたもんじゃありません。
ベテランさんはもちろん、今からキャンプを始めるビギナーさんにもおススメできる優秀なマットです。

サラサラで夏は気持ちよくて、寒い時ははこの上にカインズホームで売ってる1000円のよくある「銀マット」を重ねれば静岡県の冬(0℃前後)であれば朝まで熟睡できるはずです。

この赤い蚊取り線香みたいなのが側面です、この繊維が温かな空気をキープして、身体を支えるので寝心地が良いのです。夏もペタペタしないよ

サイズは2種類、シンプルなシングルサイズを選ぶか、寝がえりうっても広々が良い人はダブルにするか?僕はササっと行ってキャンプるならシングル(60センチ幅)、今日はのんびりキャンプで昼寝もしちゃおう!とか、2泊しよう!と言う時はダブルを使うと思います。
テントの中に敷き詰めたら自宅の居間よりくつろげること間違いなし。

今まで、まったく無かった素材を、キャンプ用マットに使いました。

ふわふわモコモコの寝心地はクセになります。一度これ使うと、普通のマットには戻りつらいです。それくらい寝心地がいいです。

たくさんのアウトドアの仲間に実際に寝てもらった感想もサイトには載っています。僕が実際に雪の上でキャンプした動画も、人工芝のメーカーと開発した新素材、特殊配合したマットは、シンプルで壊れなくて、設置は広げるだけ5秒で完了、収納はクルクルまとめて縛るだけの超カンタン。
何より、クッション性がいいので、眠る寝心地が最高にいいのが自慢です。

丁寧にサイドには人口の皮をミシンで日本の職人さんに一つ一つ縫ってもらって仕上げています。外国産の安物のマットより少しお値段はします。

でも
シンプルなものほど壊れにくい。10年は余裕で使えるはずです。
アウトドアを愛する方、キャンプ好きな人、キャンプをスタートしようと思っているビギナーさんにもぜひ使ってほしいマットです。
たぶん、僕が知る限り、一番使い心地が良いマットだと思います。
ぜひ、一度サイトを見てくれたら嬉しいです。

今日、クラウドファンディングのプロジェクトがスタートしました。
お友達のみなさま、アウトドアの仲間のみなさま、テストに協力してくれたみなさま、良かったら、下記URLをシェアやお友達にお知らせしてくれたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

キャンプは「旅」です。
自分で選んだ素敵な道具と一緒に旅をすると、モノ言わぬ道具が、かけがえのない、素敵な相棒になっていく物語です。
このマットがあなたの物語の登場人物になれたら…、こんな嬉しいことはありません。
https://www.makuake.com/project/danny02/

【コールマン508A スポーツスター】妻がコートを取りに・続編

2022年2月24日
【妻が戻って来ました】
【ご報告】
【コールマン508A】

妻がコートを取りに実家に帰ったら、若く、出逢ったばかりの姿になって戻って来た…。今までの思い出や記憶を全て消して…。

先日の記事「【コールマン508A スポーツスター】妻がコートを取りに」の続きです。

やっぱり、何度考えても、今までの思い入れのあるものが良いので(まさかあれが今生の別れとは思わなかったし)、コールマンに電話して、事情を話しました。ちゃんとキープしてくれてあるそうで、僕の彼女を返してくれるそうです。
そして今送られて来ている新しいコート(ケース)に入れて、中身の新しいピカピカの子は送り返すという事にさせて頂きました。

そして二日後。
無事にコールマンのカスタマーセンターから、僕の大切な妻、コールマン508Aが送られて来ました!
封を開けるまでドキドキ。
会社に届いたので、マサとタカノと一緒に開封!中には見覚えのある懐かしい僕のパートナーが入っていました。

おかえり!
なんだかめちゃ嬉しい。
先に届いていたケースに入れるとピッタリ!バッチリじゃん!えかった〜戻って来て。
無事に、可愛い彼女に、新しいコートを着せてあげる事ができました。と、いうより、取り戻せて良かった〜…。ホッとしました。
写真とか見返しちゃったりしてました。

並べてみると全然違う。古いしボロいし、ススも付いてるけど僕は左の妻の方がいい。これからも寒い夜に暖かくて美味しいものを作って欲しい。一緒に朝ごはんを食べような。^_^

やっぱ、新しいものだけがいいんじゃなくて、慣れ親しんだいつものアイツがイイんですよね。
これからも大切に使おうと思います。

先月のキャンプの仕事の撮影で活躍してくれた僕の大切な508Aの写真。
無事に戻って来てくれてホントに嬉しいです。(この写真が遺影になるところだった…ホッとしています)やっぱ、新しいものより、使い込んだこの子の方が絵になるよ!

【コールマン508A スポーツスター】妻がコートを取りに

2022年2月22日
【妻がコートを取りに】
【実家に帰った】
【若く、出逢ったばかりの姿になって戻って来た…。】
【驚いた!突然戻ってきたら…】
【新婚当時の年齢になった】
【今までの全ての記憶が消えた妻】

僕が冬に最近よく使う、キャンプ用のバーナー「コールマン508A スポーツスター」というバーナーがある。
燃料はホワイトガソリン、気温が低い冬にキャンプする僕にはとても使いやすいバーナーで、ここ数年、冬のキャンプではメインのバーナーとして使用していた。
安定感があって、ポンピングしなければいけないけれど、手順を踏んでちゃんと付き合えば、誠実に返してくれる、派手さは無いけれど、液体燃料のバーナーを初めて使う人にはオススメのバーナーだ。

僕と508Aは少しづつ信頼関係を結び、僕は508Aの特徴を理解し、508Aはわがままで突然色々なところに連れて行く僕のリクエストにいじらしいほど従順に応えてくれた。

僕は彼女、508Aをあえてそう呼ばせてもらおう、だって、寒い一人きりのキャンプで温かな食べ物を作ってくれるのも、夜寝る前の湯たんぽのお湯を沸かすのも、朝の光の中コーヒーを作ってくれるのも508Aだったのだ。

まるで彼女か奥さんである。それどころか来客の多い僕のテントに、突然多くのゲストが訪れても、嫌な顔一つせずに10人分の美味しい鍋を作ってくれたり、突然の撮影にも、落として傷をつけてしまっても、文句一つも言わずに尽くしてくれたのだ。思えば僕は彼女にずいぶん甘えていた。

しかし、彼女には一つ、難点があった。
彼女自身には何一つ問題は無かったのだが、使用を終えて持ち運ぶ時に収納するケースに入れた時だ。
プラスティックのケースにサイズが合わないのだ。
ほんの数ミリ、ケースが小さく、508Aの本体が大きいのか?ケースが小さいのか?蓋がパチンと閉まらない…。
もちろんケースは実家(メーカーであるコールマン)から来た時の純正の銀色のプラスティックケースである。
ケースに入れてもなかなか蓋が閉まらない…。蓋を閉めたつもりで持ち上げると「ガチャン!」と落ちてしまう。仕方なくあわただしいキャンプの収納の時に、落とさないように、蓋さえ閉まれば片手で楽々持ち運べるものを、いつ落ちるか分からない彼女を壊れ物を扱うように両手で抱き抱えるように運んでいた。

先日、朝霧高原で雪のキャンプをした時、マイナス5度の気温でケースのプラスティックが冷えていたせいか?ついにケースに収納し、パチンとロックする事すら出来なくなった…。
僕は困った…。
何か、おかしいのでは無いか…?
何かが違う…。
本体のサイズが大きいのか?
ケースのサイズが小さいのか?
ほんの数ミリの違いが、思わぬ結果を引き起こす事がある。
「帰ったら、実家であるコールマンに相談してみよう…」

思えば僕と彼女の蜜月は、この時から新しい局面を迎えていたのかもしれない。
破局の始まりは、ほんの小さな出来事と、思いつきと決断から生まれる。

コールマンには、「カスタマーセンター」という部署があり、製品のメンテナンスや相談に乗ってくれる。
電話をして症状を伝えた。
「蓋が、ちゃんと閉まらないのです」
「持ち上げると、2回に1回はガチャンと落ちてしまいます」
「サイズが合っていないのでは無いか?」
「508Aの本体にはなんら問題はありません」
「とても役立ってくれています」

カスタマーセンターの方はとても親切で、電話越しにアレコレと僕に聞き、僕はスマホをスピーカーにしながら、両手でアレコレと彼女をなんとかケースに入れようと数分かけてトライしてみた。
ダメだった。
「梱包して、一度カスタマーセンターに送って下さい」
結局、カスタマーセンターに送る事になった。
実家に帰るのだ。
「2週間程度はお時間を頂きます」そう言われた。頻繁にキャンプをする僕だが、2週間くらいなら大丈夫。彼女無しでもなんとかやっていけるさ。

僕は、彼女を大切に梱包し、手紙を添えた。
「本当に素敵なバーナーです。とても役立ってくれています。ケースが合わないと、508Aを落として傷つけてしまいます。どうぞよろしくお願い申し上げます。」という趣旨の手紙だ。言われた通り、僕の名前と住所をちゃんと書いた。しっかり返送されて来なければ大変だ。
ちゃんと見てもらって、帰って来るんだよ…。
行っておいで。
元気になって戻って来るんだよ。
配送した。
先週の事だ。

2022年2月21日月曜日、コールマンが小包みが届いた。
カスタマーセンターからだ。

こんなに早く?
まだ1週間も経っていない…。
さすがコールマンのカスタマーセンター。
迅速すぎるほどの対応だ…。
ツルツルの綺麗な段ボールに収納されていた。
持ち上げると、いつものズシリと来る重量。
彼女だ…。
期待に胸を弾ませて開封する。
段ボールの中には真新しい箱。そうそう、新品の時にはこんな箱に入って売られていたっけ。
もう忘れてしまっているくらい昔の事のようだ。
胸が高鳴る。
箱を開けた。

真新しい銀色のプラスティックのケースが入っていた。
おお!コレが!彼女の新しいコートか!?
このケースがあれば、もう彼女を重い荷物でひしめくトランクから取り出す時に、雨でビシャビシャのキャンプで、ぬかるんだ地面に落とす危険も無く守ってあげる事ができる。
僕は真新しいケースごと彼女を取り出して、ピシッとはまった感触を楽しんだ。
少し振ってみた。
問題無い…。
面白いようにピッタリハマっている。
コレでもう、大切な彼女を落とす心配無くどこにだって連れて行ける…。
おかえり、僕の大切な508A。

万全となった今、久しぶりの対面をしようと蓋を開けた。
丸くてつるんとしたボディの感触と重量をこの手で楽しむのだ…。

ガクゼンとした。
中には、真新しい508Aの「新品」が入っていた。
中には手紙が添えられていた。(添付の写真だ)

「(中略)大変ご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
早速ではございますが、弊社にて新しい商品をご用意させて頂きましたので、引き続きご使用いただければ幸いです。」
傷一つ無い、一度も火をつけた事も無いピカピカのプレート…。
妻がコートを取りに実家に帰ったら、若く、出逢ったばかりの姿になって戻って来た…。
今までの思い出や記憶を全て消して…。

今の僕の心境はそんな感じです。
あなたならどう思いますか?

僕が子供の頃憧れたルパンと次元の旅。
このシーンのように
暗い夜に温かな料理を作ってくれるのはバーナーだ。

ルパン3世「カリオストロの城」では、こういうバーナーが2回登場する。映画では形はナマスルに似ているが、508Aは僕の大切な旅の相棒だ。

#Coleman Japan
#コールマンジャパン
#アウトドア
#アウトドアプロデューサー
#アウトドアプロデューサーのお仕事
#アウトドアの学校

 

今までの思い出や記憶が全て消えてしまった妻はどうなってしまうのか?
続きはこちらです。
【コールマン508A スポーツスター】妻がコートを取りに・続編