朝霧高原 新キャンプ場のプロデュース

2020年6月30日
【朝霧高原に新しくできるキャンプ場のプロデュースを手掛けます】
【これからできるキャンプ場予定地でキャンプを仲間と実際にしてみる】
【アウトドアプロデューサーのお仕事】

朝霧高原に広がる2万坪の敷地、森と草原と農場。
そこに新しいテーマでキャンプ場を作るお仕事をご縁(近藤くんありがとう!)があってさせて頂く事になりました。

場所は標高900m朝霧高原。夏も涼しくていい感じ。でも近くには有名なふもとっぱらキャンプ場とか朝霧ジャンボリーキャンプ場、富士五湖の歴史ある有名老舗キャンプ場がある激戦地です。

でも、ワイワイガヤガヤぎゅう詰め馬鹿騒ぎのユーチューブ&焼肉バーベQキャンプ場でキャンプしても満足出来ない哀しい「すれっからし」のキャンプ歴30年選手としては…。

サイト数は少なくて、プライバシーがお互い守れるソーシャルディスタンスなキャンプ場。
どこのサイトも絵になって、ゆっくり本を読んでいるだけで満ち足りた気分になっちゃうキャンプ場。
可愛いあの子と一緒にキャンプに行きたくなっちゃうようなキャンプ場。
プシュッとビールのプルタブを開けて冷たいビールを手に取ってうぐうぐと顔を上げると目に映るは美しき森の緑と青い空、風が気持ちいいじゃないの…ああ幸せ…テントもタープもピンと張れたし、夏にお似合いのアホバカ大学生やバカモノのギャハハグハハハの乱痴気騒ぎも無いし、それにつけてもこうして見直すとオイラのテントもタープもこうなかなか良い感じなんでないかい?やっぱ悩んだけど買って良かったなぁ…、ちょいと向こうからも見てみようかしら?と自画自賛しちゃうようなキャンプ場。
夜に少し降ったかな、いやはや寝てて気づかなかったよ、ま、空も青いし撤収までにはテントも乾くだろ、車はすぐそこだ、荷物を積むだけだから撤収は楽なものよ、おお、鳥の声がいい感じだな、よしよし、んでは、ま、一つコーヒーでもいれちゃいましょうか、ああいい朝だ…のキャンプ場。

とかそーいったキャンプ場が好きなわけでして、ズバリ、自分が一番いい!と思えるキャンプ場を創る予定です。
ハッキリ言って「言うと人が来ちゃうから予約取り辛くなるからあまり人に言いたくないキャンプ場」をゼロから創り上げるべくプロデューサーとして取り組もうと思っております。

オープンは来年の予定です。
今回、まずは整備してオープンする予定の場所で、ゼキさんとアッコさんと美鈴ちゃんに付き合ってもらって、実際にテントを張って一晩過ごして来たのですが…。
感想は…「ああ…森の中のキャンプっていいなぁ、いい森だなぁ…」という現時点では満点のロケーションでした。今では「バレてしまって」混むようになって行き辛くなった上高地の小梨平キャンプ場の木立の中のテントサイトを思い出すようなこの「素材の良さ」を殺さぬようにキャンプ場を作って行けるように頑張ります。

キャンプ場のオープンに向けて進捗をここでもお知らせするので、オープンの時には「マツヤマさんの友達です」と言ってナイショで泊まりに出かけて下さい。
大々的に広告は打ちません。そもそもサイト数も絞った秘密のキャンプ場というコンセプトなのです、うふふのふ。

やっぱりですね、例えタープやテントに樹液が落ちてシミになろうと、カンカン照りの原っぱとか駐車場みたいなキャンプ場よりも、緑の下、ふかふかした土の上で寝る、森の中のテントってのは落ち着くのだなぁと思ったのであります。

これをお読みのアウトドア好きなお友達の皆さん。そう思いませんか?

「キャンプ大辞典」本の出版のお知らせ

【キャンプ大辞典 本の出版のお知らせ】

※長文で失礼いたします。

今週末から全国の書店で、成美堂出版さんから「キャンプ大辞典」という書籍が出版されます。この本の監修者を務めさせていただきました。何十年も続く、キャンプやアウトドアの入門書の最新バージョンです。
デザインのお仕事を始めて20年余ですが、キャンプをして旅をするのは30年以上になります。

編集の小川さんから、このお話が僕に来たのが昨年2018年の8月14日。今日が2019年の8月9日、約一年間かけてこの208ページの本をまとめさせて頂きました。
無事出版出来て、ようやく皆様にご報告ができます。

自転車にテントを載せて、親友のナカジマとナイトウ、シンイチロウ達とキャンプに出かけた少年の日から、日本のあちこちのキャンプ場、登山でのキャンプ場、島のキャンプ場など、いろいろな所でテントを張って寝てきました。自転車が自動車になったり、船や飛行機になってもやっていることは一緒です。たくさん旅をして素敵な人と出会いました。

テントやバーナーやナイフや寝袋、この本に載っているのは全て僕の使っている道具です。
よくある本ですとピカピカ新品が載っていますが「ホントに使っている道具の方がいいです」という編集の小川さんのお言葉で決めました。なので、使い込まれていたり汚れている道具ばかり載っています。でも全部僕が買って、使っている本物の道具です。

これからキャンプを始める人、もう少しアウトドアを楽しんでみたい人、そしていつかの自転車に乗った僕らのような少年に読んでもらえて、そしてワクワクするような冒険のキャンプ旅に出るキッカケになるとしたら、こんな嬉しいことはありません。

キャンプの入門書、大辞典っていわば教科書。そんな大それたものをまさか僕が作ることになるとは思いませんでした。

32年前に戻って自転車で駆けていく少年の後ろ姿に教えてあげたい気がします。「おーい、君はそのままキャンプばっかりやってて、32年たったらキャンプの辞典を書くようになるんだよ」ってね。でも多分、少年たちの耳には届かない事でしょう。ワクワクして自転車飛ばしているからね。車にぶつかんなよ。冬にそんなぺなぺなの寝袋じゃ寒いぞ。

キャンプは旅です。
どこに行くかより、誰と行くか?どんな時間を過ごすのがシアワセか?忙しい仕事やアレヤコレヤを少し忘れて、青空の下、椅子に座って本を読んだり、ランタンや炎を見つめながら話す時間が宝物です。
その時間を作るために、大人はエイヤと仕事をまとめたり、スマヌスマヌと呟きながら家のドアをそっと開けて外にそそくさと飛び出して、車のステレオで小沢健二のLifeをかけて「通り雨〜が♪」なんて歌って走り出したり、アウトドアショップで新しいテントや鍋やバーナーを見つけて、清水の舞台から飛び降りたりするのです。

僕はこの本は一人では作れませんでした。たくさんの仲間に助けてもらいました。
編集の小川さんには本当に助けてもらいました。優しくて経験豊富な先生や、世界を旅した先輩たちから教えてもらったこと、愉快な仲間にと一緒に気付いたり、教えてもらったこともたくさん載せました。こうして一冊の本になって、世の中にそっと差し出すことができるということは本当に嬉しいことです(ちょっとドキドキするけれど)

今週末から順次書店に並ぶ予定です。この表紙をもし本屋さんで見かけたら、おっマツヤマくんの本だな。と目をとめて頂けたら嬉しいです。

荷造り ウエア編

2019年4月23日

ゴールデンウィークのテント生活の為にゴソゴソと夜中にアウトドアウェアを並べて、あーでも無いこーでも無いと初デートの前夜の中学生のように出したりしまったり…。出したりしまったりするウェアがノースフェイスとかパタゴニアとか少しばかり値段が張るものに変わったところでやっている事は30年前の中学生と一緒である。

フリースも一枚だけ、ダウンジャケットも一枚だけしか持っていなかった頃の方がシンプルで良かったように思う。

帽子と手袋とか防水の服だとか下着とか、いかに荷物を減らせるか?がどれだけ自由になれるか?の勝負だったりする。

目的地の土曜日の予報は雨、最低気温は2度、何が悲しくて温暖な静岡県に住んでいるのにわざわざそんな寒いところに行くのか?そしてわざわざテントで寝て寒い水に浸かって竿を振ったりするのだろうか?と自問自答するが行くと決めてしまったのだから仕方がない。

ちいちゃな小袋に入っている各種ウェア、ダウンジャケットとかフリースとかレインウェアとか常備薬や応急処置と薬品などあれこれ。

荷物が増えるのは嫌だからこれがあればコレは要らない!とバックに詰め込むものの断捨離を繰り返しつつ荷造り完了。

結局これだけに収まった。
気温2度の中でのキャンプでも快適にワハハと笑って乾杯できて、寒い雨の降る中で釣りが出来る服装と数泊分の着替えを左のバック一つにまとめるのは少しばかり経験とコツがいると思う。

ちなみに真ん中はダウンコート、右は中身が空のバックパック。着替え類が入っているのは左のバックのみ。

ようし、これでウェアはバッチリだ。次はギア(テントとか鍋釜食器とか防水袋とかの道具)と釣り道具だけど明日にしようと思う。
今日はよく頑張った。と言い聞かせて今日は寝ます。

【炭焼の杜明ヶ島キャンプ場】新サイトオープン

2019年3月29日

4月1日、炭焼の杜明ヶ島キャンプ場が本年度のオープンを迎えます。
実は僕は楽しみなのです。今年、新しいサイトを一つだけ追加増設しました。心ゆくまで焚き火を楽しめて、他のサイトと離れ、川を挟んで独立したプライベートサイトです。

僕はこのサイト…。
(恥ずかしいから小さな声で言いますが…)
心の中では、「自分でザックを背負ってでなければ行けない登山系のキャンプ場を除いて、車で行く事が出来るオートキャンプ場で、借りる事が出来るキャンプサイトとしては、もしかしたら…日本一なのではないだろうか…」と密かに思っています。
それくらい素敵…。

川を挟んで、他のサイトと独立しているから本当にプライベートを保てます。
周りのテントの方に話しを聞かれちゃうかも…なんて心配もいりません。思う存分、焚き火を囲んで、人生を…愛を…夢を…夜通し語れます。

人にはそんな夜が必要なんだと僕は思っています。
暗い森の奥、木々に囲まれた空はポカリと開けて
星が本当に素敵です。
説明のホームページに、こんなコピーを書きました。

焚火の灯りと想いは届く
さえぎる夜を乗り越えて
きっと届く
例え500マイル離れても
(抜粋)

一つのサイトとしたら特大の広さ…、テントを何個も張れます。グループで、家族で、カップルで、もちろんソロでもこの空間を貸し切ってたっぷりアウトドアの醍醐味を味わってもらえます。
さらに特大の特製ウッドデッキがまるでステージのようにあり、10人以上がくつろげます。
小さな焚き火台で、隣のテントに気を使いながら、少しだけ火を燃やす…なんて必要はありません。地面に据え置かれたアメリカ製のファイヤプレイスを輸入しました。深夜でも早朝でも心ゆくまで焚き火を楽しめます。

こんな説明文も書きました。
・他のキャンパーと離れた完全独立なサイトな為、他人のテントを火の粉で焦がしたりする心配はありません。(焦がすとすれば自分のテントと道具と身体と心=全て自己責任、大人のキャンパーの為のサイトです)(抜粋)

何より、ウッドデッキから眺める「焚き火の周りにいる仲間の姿」が本当に美しい…、まるで映画の1シーンのようです。だってそうなるように作ったのです。
明日からオープン。すでにゴールデンウィークの予約はこの新サイトから埋まりました。

新しいサイトの名前は
「炭焼の杜明ヶ島キャンプ場 焚き火専用プライペートサイト THE FIRE PLACE(ジ ・ファイアプレイス)」《リスペクト ジ・アルフィー》」
と名付けました。

自分が最高だ!と心から思えるキャンプ場を作りリリースする。
そこにキャンプ好きなみんなが来てキャンプしてくれる…。ドキドキして不安もたくさんですが、アウトドアプロデューサー、デザインしたものの冥利に尽きる瞬間です。

どうか、多くの方に愛されるキャンプサイトになりますように…。不安と祈りと期待を込めて、明日のオープンを迎えます。
キャンプ好きな皆様、ぜひ僕の渾身の自信作、このサイトを見に来て下さいませ。
ホントにそりゃもう…、素敵なんですから。

↓焚き火専用プライベートサイトTHE FIRE PLACE(ジ ・ファイアプレイス)」
http://www.bt-r.jp/smc/thefireplace/index.html