蔵王 お釜を見に登る登山 蔵王刈田リフトから熊野岳
2017年8月、静岡県から車でドライブし山形県まで、雑誌や写真で見た蔵王のお釜を見る為に登山支度を整えてチャレンジして来ました。僕の登山は登山歴こそ20年ですが、歩くスピードは、ほぼ地図に書かれているタイムコース通りか、もしくはその1.5倍程度、ゆっくりゆっくり休憩しながら、写真を撮りながら登ります。初心者の方や初めて行く方の参考になれば幸いです。※この記事の末尾に僕が今回持っていったグッズや着た服を記載しておきました。8月の半ばに行く方は参考にして下さい。
2017.08.13 朝10:35 蔵王エコーラインを走り、蔵王刈田リフトに乗る。駐車場は無料、広い駐車場はお盆のタイミングでしたが10時の段階で50%ほどの駐車、チケット往復680円を購入し、意気揚々と挑みます。
昔懐かしいリフト、一人乗りです。途中、記念写真を撮る人がいて半ば強制的に、笑顔を求められて写真を撮られます(後で売られる)。鳥取砂丘にもあったけど、あれはいかがなものか…
看板で今回のコースを確認、リフト下り場→刈田岳→お釜鑑賞→熊野岳というコース予定
リフトはゆっくり進みます、しかし歩くことを思えば天国!いいねぇリフト登山。僕は好きだなぁ。
振り返れば、もう駐車場があんなに小さい
けっこうな斜度です。
リフト終点に到着、10:45
曇っていて涼しい、18度です。この日は曇っていたからちょうどいい温度でした。そのころ、平地では30度前後の夏日です、東北、山最高。
リフトから下りても曇り、山の向こう側もガスです。というより雲の中か
遠くに刈田岳が見えます。まずはあそこに行こう
道はこんな感じで、なだらか
進むと人だかりが、あそこからお釜が見えるのか?
たくさんの人が群がっている
おおお!なんか見えた!あれがお釜か!
緑やんけ!
想像より、大きくて、広くて、そして遠い
お釜を見ながら刈田岳を目指してトコトコ歩く
左をチョコチョコ見ながら、写真撮りながらだから意外と時間がかかるこの時点で11:02、もうリフトを降りて15分経過している
あっという間に雲(ガス)がかかったりサーッと晴れたり。
11:13刈田岳の上にある「刈田嶺神社・奥宮」に到着。お参りをしました。11:13
なにげに、この神社から見るお釜はベスポジではないかと思う。
熊野岳方面はガスで上が白い、この時点では行くか止めようか悩み中
しかし、本当に凄いところにある、噴火口に水がたまってると言えばそれまでだけど、それにしてもスゴイ。
一度リフト方面に下りて、レストハウスがあるので入る、するとレストハウスの裏手はすぐに駐車場で観光バスが一杯止まっているのでびっくり
お腹が減ったので山菜ソバを食べる、なかなか美味しい。
ソバを食べていたら熊野岳方面が晴れてきた、行くことにする
熊野岳を目指すには一度上げた標高を下げねばならぬ、ちょっともったいない
リフトから合流したところに戻って、お釜を回って歩く
角度によって見える色や迫力が違う
なかなか見飽きない、オジサンが本気カメラを三脚で構えて写真を撮っている所を歩く、息切れがして来た
気付けば観光客はいなくなっていた、本気登山的な世界だ
ガスが出てきて、お釜が見えたり見えなくなったりする
しかし、熊野岳方面の空は青いのでなんだか勇気が出てくるのだった
いいなぁ、夏の道だなぁとテクテク歩く
気付けばお釜は小さくなっていった
後で気付いたのだけど、さっき登った刈田岳の標高1,754 mと、今から登る熊野岳の標高標高1,841mは少ししか違わない、でも、その間は下がっているから、一度下がってまた登るという道なのだ。しかも地味に遠い。
つまり、刈田リフトを上がって合流した所(1710m)から刈田岳1,754 mと登り、また1710mに下り、そして1841mの熊野岳に登るというわけ。
標高差が+-44mと+-130mこうして数字で見ると少ないので、広河原から北岳に登るとか考えるとイージーなんだけどね…横移動がけっこうある。僕がいつも登っている八ヶ岳や北、南アルプスと違って東北の山は森林限界が低いから1700m付近でも森は無く見渡す限りの景色になるのでそれはそれでワンダホーなのであるが見えてるところまで行くのが遠い!これが僕の感じた東北ショックであった。
お釜の縁に落ちそうな岩
道にあった昔のジュースの空き缶。こういうものが今も出てくるって、ゴミを捨てるって罪深いと思う。
かなり歩いた、12:31刈田岳が遠くに見える。
一度下がっているのが分かるだろうか?じわじわ足に来る
熊野岳の向こうにはサワヤカな青空が広がっている
お釜方面は曇ったりガスったり
前をみたり、後ろを見たり、写真を撮りながらトボトボ歩く
ついに山頂に到着!12:49。山菜ソバを食べていたのが11:40だから約一時間近くかかった計算になる
熊野岳山頂にある祠でおまいりをしてあたりを見ると、高山植物がたくさんある
コマクサはっけーん!
咲き終わっているものもあったけど、綺麗に咲いている花もある。これ、アルプスだと保護の為に柵やロープがあるけど、蔵王にはそんなものは無く、登山の人が悪気無く踏みつけちゃわないか心配。
あっという間にガスの中
これ、もう少し天候が悪ければ遭難できるレベルのガスです
少し肌寒くなるけれど歩いている間は大丈夫
避難小屋発見
うむむ、もしもの時は頼むぞ
帰りは違うルートを歩こう
コマクサまたはっけーん
かわいいねぇ
なんだかわからないけど、綺麗な草はっけーん
つぶつぶ
お釜のほうに戻ってきた
おお、今度は綺麗に見えると、思ったらガスが
振り返れば青空が(こればっか)
でも、数分でまたガスが出て
その数十秒後には晴れて
見飽きるまで見てから下山
さあ帰ろう
リフト方面への分岐まで戻ってきた13:43。この場所から見ると、ちょいと散歩のつもりで行った刈田岳もある程度高い所にあったことにいまさら気付く、あそこを一度登って下りてきて、また行ったのね。
リフトを降りたら「玉こんにゃく」が鍋で美味しそう…
もちろん購入
カラシを付ける
リフトを見ながらコンニャクを頂く、
うん、カラシ付けすぎたかも。
14:00 無事に駐車場まで降りてきました。
用意した道具
30リットルザック(黄色のサロモン) レインウェア上下(ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) RAINTEX Plasma(レインテックス プラズマ)) 水1リットル(500mlはペットボトル残りはプラティパス)寒くなったときの為の予備防寒着(モンベル ライトシェルジャケット)、ザックが空いてたのでめちゃ寒くなってもいいように温かい服(パタゴニア ナノエア)
※結果レインウェアとライトシェルとナノエアは使用せず)
着ていった服
パンツ(モンベル リッジラインパンツ)、ベースレイヤー(パタゴニア キャプリーン薄手
※2011年くらいに購入したもの)、Tシャツ(モンベル ウィックロンのプリントしてあるやつ)
靴(モンベル テナヤブーツ)
※はじめての場所だったので一応、「何かあっては…」と靴も本気モードをセレクト、結果着たままで帰ってきました。蔵王刈田リフトから刈田岳山頂までは、サンダルの人もたくさん歩いている観光地(北アルプスの上高地のお散歩コース的な道、水溜りはあるけれど基本歩道で、登山靴は不要でしたが、お釜をぐるっと回って熊野岳まで、となると道も登山道になり、傾斜もきつくなるので用意して行って良かったです。