【報告 ついにメロン温室を借りれました】
【アウトドア ライフスタイル】
【磐田市でメロンを栽培します】
【2018年からスタートして4年かかった】
【アウトドア メロンプロジェクトは繋がっている】
【「全然別の事をやり出した」と思うかもしれないけれど、僕の中ではしっかり繋がっています】
【会社の定款に「農業」を追加提出しました】
【分からない事だらけ】
【楽しむことだ】
今年、2021年3月、僕はメロン温室を4棟借りました。
2018年、4年前からFacebookのお友達だった方は覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、僕は会社としてメロン温室をかりて農業をやるべく、出勤前にみっちゃんとメロン農家さんの近藤さんのところで修行をしていました。
実はその後、温室を借りれそうなところが何件かあったのですが、どれもご縁がなくて、なかなか借りれなかったのです。
このプロジェクトがスタートしてから4年。今年の3月にようやくメロン温室を借りれるご縁があり、磐田市でメロンの栽培を始めました。
僕は一度決めたらシツコイのです。なかなか諦めません。何年待ってもやります。
そもそもなぜ僕がメロンの栽培にチャレンジするようになったかというと、袋井市の啓介くんからの紹介で、大和コンピューターさんという会社を知り、そして株式会社サンメロウさんという「コンピュータを使ったメロン栽培システム」の会社を知ったのでした。その会社のホームページhttp://www.sun-mellow.jpを作ったのです。
幼なじみのムラマツシンイチロウの父(シーボー)が袋井市沖山梨でメロン農家で、子供の頃からムラマツシンイチロウの家で遊んでいた僕にはメロン温室やメロン農家は身近な存在であり、大変な作業を見ていました。
それが、コンピュータで自動制御できるようになる。すごくいい事じゃないか…。
そう思いました。
数年経ちサンメロウのタシロさんとお会いして「どうですか?コンピュータ栽培増えました?」と聞くと、
あまり増えていません。
との事。
「ふぇ???」
なんで?聞けば、メロン温室は高価で、オーナーさんは年配の方が多く、その多くのかたが引退を既に考えている。いまさら設備投資するのははばかられる。
また、コンピュータでスマホで操作できるという大利点も、「スマホ自体が不慣れだからメリットが少ない」
という事。
すごく残念な気持ちになりました。
大変な水やりや、毎日のフォローをコンピュータがサポートしてくれて、スマホで遠隔でチェックやコントロールが出来るのに。
それならば、メロン温室を離れ、旅をする事も可能だし、たくさん作る事も出来そうな可能性があるのに。
「それならば僕がやってみようか?」
「温室でメロンを育て、デザインを考え、アウトドアを楽しんでもいいじゃないか?」
キャンプ場でデザインする事と、温室でデザインする事は似てないか?
そもそも僕は、デザイン会社として、毎日毎日、エアコンの効いた事務所でパソコンと向き合って生きているのは「よくない」と思っています。
人は、太陽の下で汗をかいたり、風に吹かれ、雨に打たれている方が「気持ちよく生きれるのではないか?」僕がアウトドアを愛する理由のひとつです。
科学や技術の進歩は、人をしあわせにするためにある。
スマホやコンピュータがどれだけ進んでも、それに使われて、どんどん「不自由」になっていっては本末転倒です。
科学や技術は人を自由にしてくれる。
僕はそう信じています。
あれから4年、僕はアウトドアの経験や体験を生かして「アウトドアプロデューサー」としての肩書を手にし、キャンプ場やアウトドアグッズのプロデュースをするようになっていました。
僕にフライフィッシングや様々な事を教えてくれた師匠であるコンセプトの佐藤さんが僕に以前言いました。
「マシヤマクン、あのね、ホントはね、アナタはアウトドアプロデューサーじゃなくて『アウトドアライフ プロデューサー』じゃなきゃイケンのよ」
佐藤さんは「天才」です。天才は普通の人が見えないモノやコトが見れます。
「アウトドアライフ プロデューサー」
そうね、そうかもしれないね。
僕は素直に、株式会社マツヤマデザインのアウトドア関係を紹介しているページにアウトドアライフプロデューサーと書きました。http://www.md-f.jp/produce/index.html
野山を旅する
山に登る
川を歩く
植物を育てる
新しい道具、新しい技術を身につける。学ぶ。
ずっと生きている限り、勉強し、成長する「生涯学習」です。
それは僕たちをもっと自由にしてくれるはずです。
会社として、磐田市に申請し、定款に農業と書き加えました。
土地を借り、システムをリースし、中古の軽自動車(軽ボックス)を買い、作業用のコンテナハウスを買い、トイレを設置しました。
知らない事だらけです。
一緒にやってくれる仲間を集いました。ヨコヤマさんとスナコが手を挙げてくれました。
アベレージ80歳のメロン農家の師匠、山田さんと近藤さんに教えてもらっています。大和コンピュータのタシロさんやトキ君にサポートしてもらっています。
コンテナやトイレは、炭焼の杜キャンプ場のパートナー土建屋さんの株式会社山田のオガサさんとタカヤナギ君が休日返上して設置してくれました。
デザインやホームページ制作は25年やってきたのである程度は分かるのですが、農業は初めてです。半年通ったメロン修行、でもそれだけでは分からない事も続出しています。
種を植え、自動制御だ!と思って水を出したら、パイプからホースが抜けました。
あわてて繋いだら、反対側が抜けました。それも繋いだら、また違うホースが抜けて水がジャバジャバ出ました。
ドリフターズを思い出しました。
温室のセンサーが壊れて、40度ある温室なのに0度と誤解してボイラーがフル稼働し出しました。
最初に植えた種は、400植えて100しか芽を出しません。
朝起きて、磐田の温室に行き、メロンをチェックして、浜松のデザイン事務所に行く。ヨコヤマさんと交代ばんこにチェックです。手がかかる作業の日はスナコが来てくれています。この前タケハラ君も見に来てくれました。
色々な道具や知識が必要となります。でもそれは、僕のアウトドアの経験や知識が助けてくれる事も多いと感じています。
僕は思うのです。
たぶん僕がメロン温室で栽培を始めた事は、一見、全然違う事を始めたように見えるかも知れません。
でも、それは、デザインし、ホームページを作り、山に登り、川を歩き、キャンプをしてアウトドアを楽しみ。キャンプ場をプロデュースする事と、全て繋がっているように思っています。
全てはデザインです。
アウトドアライフをデザインする。
人生をデザインし、仕事と趣味を繋げ、新しい事を学ぶ。
新しい人と出会い。頭を下げ。知見を請う。師を見つけ、仲間を見つけ、共によろこぶ。
知らない事
失敗することばかりです。
借りたのは古い温室です。
さまざまなモノが壊れたり、足りなかったりします。
10やったら8か9くらい失敗します。
僕は今、そんな状況です。
でも、そんな状況、知らない事、失敗すること、思うようにならない事まで含めて「楽しもう」と思っています。
青森で本多さんとバーで知り合って、連れて行かれた「青森で1番素敵なバー」クレイジーホースの壁に書かれていた言葉。
「楽しむことだ」
僕は、メロン作りを通じて、この春、ピカピカの一年生として新しい世界を知識を楽しもうと思っています。
僕は信じています。
この道はアウトドアと繋がっている。アウトドアの学校を始めた8年前、登山と野外撮影、そしてキャンプをカリキュラムに入れました。その頃はキャンプなんて人気は無かった。数年後、科目にフライフィッシングを入れました。キャンプもフライフィッシングも、今は知りたい、体験してみたいという方がたくさんいます。
数年後、僕は「農業」や「温室でのメロン栽培」もアウトドアの学校の科目になっているかもしれないなと思っています。
分からない事を楽しんで、失敗しながら学んでいこうと思っています。
お友達の皆様。僕のメロン温室に遊びに来てくださいね。
水耕栽培用のポッド(鉢)に綿を詰めていきます。奥にいるのはメロンの相棒横山さんと師匠の山田会長。
「舟」と呼ばれるケースを使います
これをちゃんとやらないと後でエライことになる(事実そうなった)
助っ人スナコも登場。育児の合間に参戦です。毎日一杯作業があるわけでは無いので、週1日とか2日の参戦でOKなのですが頼りになります。
(株)サンメロウ、山田会長(82歳)が取り出したのは、なにやら時代を感じさせる箱、この中でメロンの種が育っています。おおー!まさに宝箱だ!!!
種を植えたあとに水をじょろじょろかけます。「このジョロはダメだなぁ」と、翌日交換しました。
種を埋める穴をあけているところ
種を植えてみんなで記念撮影。右からスナコ、山田会長、横山さん、伊藤さん(温室の大家さん)、僕。記念すべき初の種植えです。
めっちゃムツカシイ!
記念写真の練習
水をかける赤い男。
横移動できる椅子、コレが便利。
週数日、数時間、楽しくやっております。
(基本的に水や肥料はオートなので週に数回、午前だけとか午後だけとかで今はOKです)
しかし大事件、ホースが根元から外れる事件が多発!!これじゃオートじゃないじゃんよ!!!
2012年3月28日 やたー!芽が出たよ!!
4月2日、ホースが外れたよ!!水がぴゅーぴゅー出てるヨ、これじゃマーライオンと変わらないよ。(この日からホースが外れていないか見回りに行かなきゃいけないことに…、ドコがオートメーションやねん!!今は解決済みだけど(笑))
水がメロンの赤ちゃんの芽にあげられていなくてビックリ、ホースが外れてる。(この事件多発で4月の前半はほぼそれ対応でした)
温室の間、ここに作業小屋(プレハブ)を設置して、出来上がったメロンを段ボール詰めするのだ。プレハブも買った!
4月5日、芽がおおきくなってきた。綿の上に広がる緑色のは栄養のある肥料と水を上げているその肥料の色なんだって。コケかと思った…。
2017年の終わりから2018年の春、僕にメロン作りを教えてくれた師匠である近藤さんに温室借りれました、頑張ります!と訪問して記念写真。
4月7日、芽がかなり出てきた、でも、最初の綿の詰め方が甘かったり、ホース抜け事件で水が行かなかったりで、かなりの数のメロンの苗がダメになっちゃった…。キチンと育つのは4分の1くらい…。
この昭和の工場みたいなのがボイラー室。
作業をする時に手袋をします。最近僕はしなくなりました。手の皮が厚くなるかなぁ?
第二弾の芽を植えるべく、ポッドに綿を詰めて、水を。
こんどはしっかりやるぞー!
遊びに来て手伝ってくれる竹原君。天気も良くてメロン日和です。
ホースがやたら抜けるので、この緑のキャップ(古くて割れたりしてる)を諦め、針金で縛ることに。養生テープとか針金とかペンチは、アウトドアやイベントの道具。いつも使っているものが農業でもそのまま使えます。
ホース抜け事件から、「ホースの根本を固定する器具」に興味がシンシン、これいいなぁ。
頼りになる仲間、炭焼の杜を一緒にやっている株式会社山田(建築・土木)が友情の大協力!トイレとプレハブハウスを手配し、運搬してきてくれました。めちゃくちゃ頼りになるぜ!!!
メロン温室にはトイレがないことに僕は驚きました。農家の方は家まで帰るらしい…。働いてくれるスタッフに女性もいるから、清潔なお手洗いは絶対必要だと僕は思います。
プレハブを設置する為に水平を図る専用の機械でミリまで図る…、さすが本職。仕事が細かくて丁寧。そして早い!!!
運転が得意じゃない人だっている。入り口の車をぶつけそうな角も綺麗に安全に取り除いてもらいました。ありがとうオガサさんコウジロウ君
じゃじゃーん、作業小屋が設置完了。エアコンもついてます。
ギリギリの幅を通る大きなトラック…、すげえな…
4月12日。2温室分の種を植えたところ、これから苗を移すんだって…、でも最初のは綿の詰め方や水のトラブルで半数以上が使えないと!!!(涙)。せっかく植えたのにー!日々勉強です。
4月12日、二回目に植えたメロンの種、こんどはビックリするくらい揃って出てきた…。こんなに違うのか…
目視で見たいから温度計を設置、これはまだ反応していない。
夜はこんな感じ。ホース抜けやボイラーのセンサートラブルで夜に仕事を終えてから見に行くこともあります。
2018年2月7日の修行中の写真(今も絶賛修行中だけど)、とても親切に教えてくれたメロン作りの師匠の近藤さんと。この日から3年以上経ってようやく温室ゲットだぜ!!!だから人生はおもしろい。