【ブロッコリー計画】10年の節目の髪型

2023年3月16日
【50歳になる準備】
【ブロッコリーに僕はなるッ!】
【10年の節目の髪型】

今月末で50歳になる男には、一つの想いがあった。
10年ごとの節目には
「分かりやすい姿でいよう」というものだった。
それには髪型が一番いい。

10年前、40歳になる時には「白金髪」になっていた。
ただの金髪では無い。
何回も何回もブリーチを重ねた金髪を通り越したプラチナのような白金髪であった。


10年前の髪色。ネコヤナギのような感じ。

40歳は「不惑」と呼ばれ、平均寿命の短い昔の日本では初老と呼ばれた年だ。
そこであえて白金髪。ヤンキーと呼ばれる少年少女達がオキシフルで脱色する茶髪に近い金髪とは一線を画したストロングスタイルな「白金髪」であった。


2013年の髪型。これはまだ色抜きの途中の金髪。

ありし日の昭和プロレスファンにのみ分かる例えで言えば上田馬之助のような白金髪である。ワンピースのドフラミンゴと言った方が理解してくれる人は多いかもしれぬ。
もっとも、8回ブリーチしたその白金髪も、2ヶ月弱で地肌から生えてくる黒髪と夏を前にした煩わしさから、いつものように風呂場でバリカンで刈ってしまったのであるが…。

あれから10年経った。
男は50歳になろうとしていた。
「後で写真を見返して、ああ、アレは50歳になった時だ」と10年20年経っても分かる髪型は何か?

今から半年前、昨年の夏過ぎに、そんな悩みを持っていた彼が浜松の名店「映里沙」の大将のアフロに惹かれたのも当然だったのかもしれぬ。
アフロのカツラを被るなどという「ニセモノ」ではなく、本物の地毛でやる事に意味がある。
それは当たり前の事だ。
ニセモノで喜ぶニセモノの人生を望む者は居ない。
ただのアフロでは面白くない。
彼が「ブロッコリー」に着目したのは必然であったのかもしれない。
横を刈り上げ、アフロ的なパーマのボリュームのある頭頂部。
コレならば、何年経っても願いである「ああ…ブロッコリーの時は50歳だ」と分かる気がした。

イメージは固まった。
あとは実行するだけだ。
やるか?やらないか?であれば、彼の返事はYESしかない。
思いついた9月から、彼は丸坊主だった髪を伸ばし始めた。

丸坊主からここまで伸ばした。

半年経ち、10年前に白金髪を相談し彼を変えた美容師「胡坐style」のサカイさんに連絡した。
「お久しぶりです。10年経って50歳になります。今度は僕、ブロッコリーになりたくて…」
「久しぶりだねマツヤマ君。相変わらずだね、ブロッコリー?よくわからないけれど、いいよ、おいでよ」
かくしてブロッコリー計画は実行される事になる。

計画は2段階である。
1、まずはパーマでブロッコリーを整形する。
2、髪をブリーチし、緑色に染める。
精緻かつ完璧な計画である。

サイドをカット!ブロッコリーに近づく!胸が高鳴る!そこにシビれる!憧れるゥ!!ウリリリリィ!貴様は今まで食べたパンの数を覚えているのかjojoよ!!

パーマ!ふわふわにしてもらうのだ!

まずは第一段階を終えた。

目標はHUNTER×HUNTERのカキン王ナスビー=ホイコーロの婚外子「ブロッコ=リー」であるが、第一段階を終えた彼はスラムダンクの「宮城リョータ」に憧れた少年のようであった。

第一段階完了!次は緑に髪を染めるっ!

髪が伸びて来て緑が黒になったら短く切っちゃうので数ヶ月のブロッコリー生活だけとそれでいいのだ。
ブロッコリーになると決めて、ちゃんとブロッコリーになる事に意味がある!やらずに死ぬか?やってから死ぬか?と選択したら?
僕はやってから死ぬを選ぶ!姉ちゃん明日って今さッ!!

宮城リョータで2週間過ごす。
緑化予定日、ブロッコリー計画第二段階の決行日は3月31日である。

 

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