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互産互生 早春の食卓

提案/山下枝利子

 

「静岡」「北海道」「沖縄」「京都」それぞれの産品を使い合う早春の食卓の創造。4つの地域の個性ある食材をトレードし合い、食卓の上で‟共演“させてみました。生産量で日本の9割を占める静岡の芽キャベツ。駿河湾でしか獲れない桜えび。この2つを共通食材とする互産互消です。美しい黄緑色と桜色から、春色・早春・休日といったキーワードが頭に浮かび、ゆっくり起きた休日の朝食やブランチを連想しました。

「これならつくれそう!」「この食材の組み合わせは新しい!美味しそう!」と思っていただけるよう、親しみやすく、再現しやすい家庭料理の提案です。私たちがふだん食しているもの、あたりまえにある食材は、他の地域では希少なものだったりします。互産互消の魅力は、料理に新しい世界が拡がること。食にとどまらず、ヒト・モノ・コト・・・へ可能性が広がっていくことを、とても楽しみにしています。

 

北海道

スープカレーに芽キャベツを加え野菜たっぷり彩り豊かに。桜えびは、2種のじゃがいも(シャドークイーン、キタアカリ)と町村バターでソテーしました。

・お野菜たっぷりスープカレー
・黒豆と黒米のごはん
・2種のじゃが芋と桜えびのソテー
・ミックスビーンズのサラダ~キウイドレッシング
・干し柿と干し芋のバタースイーツ
・タキザワワイン

 

静岡・掛川

桜えびと芽キャベツをご飯と一緒に炊き込み、ほんのり塩味おむすびに。ザ・日本の朝食のような和定食にしました。

・桜えびと芽キャベツのおにぎり
・お味噌汁
・卵焼き~聖護院大根おろし添え
・豊頃切干大根の五目ハリハリ漬け
・北海道まぼろしの納豆
・ヨーグルト(キウイフルーツ・ブルーベリー)
・掛川深蒸し茶

 

京都・京丹後

へしこと芽キャベツと桜えびをパスタに。海老芋のコロッケにも細かくした桜えびを混ぜ、塩のみのシンプルな味付けに。マリネは、ゆずの皮と果汁も加えて色合いも味も爽やかに。

・へしこと桜えび、芽キャベツのパスタ
・海老芋コロッケ
・堀川ごぼうのポタージュ
・聖護院大根と静岡産セロリのマリネ

 

沖縄

ゴーヤチャンプルーに芽キャベツと桜えびを加え、いわしの削りぶしをふりかけて、沖縄で静岡を感じられる一皿に。静岡名物の黒はんぺんは、沖縄流にてんぷらにして、塩とわさびでいただきます。

・ゴーヤチャンプルー
・黒はんぺんの天ぷら
・トマトサラダ
・早摘みもずくスープ
・玄米(カミアカリ)
・パイナップルラッシー

山下枝利子

Eriko Yamashita

栄養士/ベジフルビューティーアドバイザー/フードスペシャリスト

「美味しく食べて体の中からキレイに健康に」をモットーに、ココロとカラダに優しい料理とお菓子を研究・提案している。静岡県掛川市在住。


ローカル・トゥ・ローカルの、価値創造へ。

北海道出身・在住のフォトジャーナリスト、残間正之さんによる寄稿コラム。

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2017年3月15日、掛川市で開かれた互産互消フォーラムの発言禄です。

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