赤い暖簾を片手で上げて
袋井 居酒屋 しみきん
笑顔で話しながらテキパキと夫婦で切り盛りするのが「しみきん」。袋井で知らないとモグリといわれるほどの老舗の居酒屋だ。 注文をハイ!と聞いてから一斉に取り掛かる。目の前のネタを目の前で焼いてくれるカウンターが特等席だ。プラスチックの色札はお酒のカウント、目の前に積み上がっていくのを見るのも楽しい。
オープンして60年以上、先代が屋台から始めたお店は、東洋一と言われた家畜市場もあって全国から客が来た。その中で、コラーゲンたっぷりの豚足を、沖縄の「おもろ草子」からとって「おもろ」と名づけたのは今は亡き先代だという。先代は洒脱な方で今でもメニューには一見してわからないメニューが残されている。
「ふるさとって何?」、「それは豚の子袋(子宮)、みんなそこから来るからね」。ナルホド!こうして袋井の夜は始まっていく。気持ちのいいお礼の言葉に振り返りつつ、赤い暖簾をくぐる。さぁ、まだ早い、次はどこの店へ行こうか。
おもろ命名の店は、今も地元の人で賑わう。ピーマンの肉詰めは隠れた一品。
しみきん
電話/0538-42-2601
住所/静岡県袋井市高尾町10-17(袋井駅から徒歩5分)
営業時間/17:00~22:00 定休日/日曜日、月曜日、祝日