人は学ぶことを止められない。学ぶことは楽しい。そして学びのモノ・コト・バはどこにでもある。
上記の当たり前のことについて、実感を伴いながら再認識(再学び)させてくれるのが掛川の魅力であり、学びの場としての価値だろう。
掛川は、学びの場としての懐が深い。学びたい(楽しみたい)を受け止めてくれる緩急に富んだコンテンツがたくさんある。これらが、私にとって学生達を夏冬と12年間毎年連れてくることができるプログラムの企画構成の因子となっている。緩急に富んだコンテンツの例をあげるとすると
(1)しっかり、きっちりタイプ
掛川城周辺、新幹線駅(推譲文化)茶畑ランドスケープ、資生堂企業資料館・アートハウス、大日本報徳社(建物)、ねむの木学園、そば研
(2)ほど良く、タイプ
遠州灘、小笠山、茶文字、二宮尊徳・報徳の教え、おかみさん会、キウイフルーツカントリー、花鳥園、親子工作教室、ひかりのオブジェ展、つま恋、とうもんの里、さわやか
(3)ゆるく、気ままにタイプ
ならここ、モコモコ(大東の小山群)、横須賀散策、鷲山先生宅、大東温泉シートピア、ケットラ市、日本一長い線香花火大会、いむいむ邸、麩菓子工場、イチゴ農家さん、などなど、きりがない。
これらのコンテンツは受動的に楽しむより、能動的に自ら一歩前に出ることでヒトと出会い、さらに学びを深くする。つまり、常にヒトが近くにいるコンテンツなのである。学びにはヒトも不可欠なのだ。
文末に私が、学生達を何度も掛川に連れてくる行為の背景にあるメッセージを記する。「掛川を通して学ぶことで、自分たちのバを理解し、身近なところにある学びのタネを発見し育てて欲しい。」掛川を学び、掛川から学び、掛川を通して、自己を学ぶのである
鉄矢 悦朗